表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一人の王国  作者: ナベのフタ
第四章 魔国の魔王
81/92

15 競技場14

「よしっ、決めた『風弾』だ!」


「何がだ?」

 オシリスがカズトに尋ねる。


「あんたを倒す魔技だよ。まだ習得してないけど」


「ふっはっはっは、面白い冗談だ」

 高笑いするオシリスにカズトは人差し指を向け手を銃のようにした。


「笑うなよ、こっちは本気なんだぞ」

 大歓声の中、魔王を決める最後の競技の開始の鐘が鳴らされた。


「撃つ! 撃つ! 撃つ!」

 カズトは人差し指をオシリスに向けて意識を集中させていた。


「何をしている?」

 オシリスはゆっくりカズトに近づく。


「やっぱり簡単にはでないな……」

 カズトはもう一度続けて同じ造作を行う。


「撃つ! 撃つ! 撃つ!」


「ふざけているのか?」

 オシリスが何をしているのかとカズトの目の前まで歩いてきた。


「撃つ!」


「うっ……」

 オシリスが胸に手を当てる。


「おっ、できたのか!」


(俺ってすげー)


「なんだ? 今何か当たった気がしたが」


「えっ?」

 オシリスは平気そうにカズトに拳を振るう。


「うわっ」

 オシリスの拳はカズトの風化で顔の真横にそれた。


「ちっ、面倒な魔技だ」


「悪いけどこの魔技は無敵なんだよ」

 カズトは強がってみると、


「そうか?」

 そう言ってオシリスはカズトを抱き抑えるように捕まえようとしてきた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ