7 美しいものには刺がある・・・?
「青い……ソラ?」
次の瞬間地面に勢い良く背中から叩きつけられた。
「うっ……」
「大丈夫か? 驚くほどキレイに決まったな、投げられるのは初めてか? 神国じゃ皆習うんだが……」
「うっ、アンタ余所者かよ……」
「無事そうだな、立てるか?」
カズトは手を差し伸べるがその手を払い美女オカマは自力で立ち上がった。
「なんのつもりよ、用がないならとっとと失せな! ブッ殺すぞ!」
「お前オカマって言われただけでこんなことをしていたらいずれ死人がでるぞ」
「そんなの知らないわよ! 私の勝手でしょ」
そう言って美女オカマは倒れている二人の男に歩み寄る。
「おいっ! お前まだ」
「うるさいわね、もう殴らないわよ、こんなカスども」
美女オカマは二人の男の体を探って財布を抜き取った。
「ちっ……少ないわね」
「金まで取るってお前警官呼ぶぞ」
「ふんっ、何が警察よ、警察が怖かったらこんなマネしないわよ」
「……ほう、そいつは頼もしいな」
「アン?」
カズトは美女オカマの前に立ちふさがった。
「何よ! ……」
「お前を見逃してやる代わりに案内して欲しいところがあるんだ」
「ふざけんな! 誰がクソの案内なんかするかつーの!」
「投げるぞ」
「上等よ!」
その一言に流石に屈指はしなかったがその後三度程投げられると清々しい顔で返事をした。
「ほっ……惚れた……わ」
美女オカマはそう言い遺し気絶した。
会話ばっかりになってしまった・・汗