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一人の王国  作者: ナベのフタ
第三章 婚儀の相手
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08 何が起こった

「さあな、どのような魔技か分からぬ以上は捕らえようがあるまい」

「姿を消す魔技では?」

 ドナが竜王に言ってみる。


「仮にそうだとしても奴にはもう一つ『風化』の魔技ある。組み合わせられたら捕らえようがない」



 パリィンッ




 急に王室の窓ガラスが割れた。


「これで逃げられたな」

 竜王がそう言うと、


「ならば、また私が胸を突き出しながら追いかけましょうか?」

 フェミナが冗談交じりで言った。


「胸を? 何を言っているの。フェミナ」


「放っておけ、逃げたいのなら好きにすればいい」


「しかしそれでは……」

 ドナは心配そうに竜王を見る。


「何、竜国に攻めようというものがあれば返り討ちにするまでだ。しかしそれでは奴の存在も意味のないものになるが」


「……そうでしょうか」



「……」

 カズトは白い大きな家の中にいた。全て白くできており壁も床も家具も全て白かった。

 椅子を窓に持っていきそこから外の景色を座りながら眺める。

 外には小さくだが竜国の白が見えた。


「カズちゃんふてくされてどうしたの?」

 リンイが片手に紅茶の入ったカップを持ってカズト渡す。


「リンイ僕も何か飲みたい!」


「はいはい、ちょっと待ってなさい」


「…………」


「カゲロウちゃんにも入れてあげるからね」


 リンイはシュベルコスとカゲロウの分のカップを用意する。

 そしてもう一人、


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