表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一人の王国  作者: ナベのフタ
第二章  竜国の姫
30/92

02 城に侵入

 城の中は意外とキレイに装飾されていて通路には絵や剣などが飾ってあった。


(意外と魔国と似ているな……まあこっちは少し大雑把だけど)


 カズトは通路の橋を普通に歩いていく。

 曲がり角から軍服姿の二人の兵士が歩いてきた。しかしカズトは隠れる訳でもなくそのまま歩いていくが兵士たちはカズトに気にもくれず、そのままカズトの横を通り過ぎていった。


(ふう、竜国の兵士とやらもたいした事はないな……まあ俺の魔技『風隠し』の前じゃこんなものか)


 カズトの魔技『風隠し』は自らの姿を完全に相手に視界から消えることができる。ただし体そのものを見えないようにしているわけではなく。体の周囲を特殊な風で覆い隠しているため強風や水で洗い流されると風隠しは解けてしまうが城の中でそういった事はないので潜入の時などその効力を発揮する。


(それにしても竜国の軍服は派手な色だな)


 竜国の軍服は青や黄色と色鮮やかなものが多く男性はコートのように羽織るだけのものになっており女性の軍服は上着の後ろ側が腰を覆うようになっている。下の服装は自由になっておりどちらの上着も開きやすく男性の中にはコート以外上着を着ない者も多く竜族は自分の肉体を誇示するように見せている。


(それにしても……広いな。……おっ!)


 通路を歩き進むとほかの部屋よりも大きな扉を見つけた。


(分かりやすいな……)


 カズトは扉を開いてみると部屋には誰もいなかった。


(好都合だ。とりあえずなんか探すか……)


 机の周りや引き出しの中を調べるがたいしたものは無い。どうやらこの部屋は誰か兵士の部屋のようだ。

 カズトは部屋を出ようとすると部屋の奥から水の流れる音がした。


(なんだ? 誰か風呂に入っているのか。こんな昼間から風呂に入るなんていい身分だな)


 カズトは少し部屋を出るのをためらった。


(女かな……)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ