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彼はただただ運命でしかなかった。

文頭『彼はただただ運命でしかなかった。』(24分)

 彼はただただ運命でしかなかった。

 荒涼とした大地に生物の気配は無く、薄汚れた砂色の外装を纏う彼だけがそこにいた。足を踏み出す度に砂埃が舞い上がり視界を悪くする。

 彼は足を止めた。どれくらい歩いたかなどは覚えておらず、ただ元いた場所からはかなり遠くであれうということだけは確かに分かる。

 人がいない。自らの研究していた細菌が全世界に蔓延したバイオハザード、抗体を打てるだけ打とうと歩き始めた。だが人がいない。どれだけ歩いても、見回しても、誰もいない。それが答えだ。

 たった一回のミスが招いた地球生命滅亡という現実。招かないようにと頑張った結果だというのだから笑いものだ。彼は人のいない荒野を見回し、それからまた歩き始め、砂が視界を遮る。そういえば人に限らず生命も見ていないな、と思いながらすれ違う砂色の外装をした相手に片手で合図し折れ曲がる。

 いつまで保つだろうか、この命が消えるまでに生きている生命に会うことができるだろうか。彼は残り少ない命をただ歩くことに費やし続ける。

上手にできたかも(*^_^*)

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