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完璧な君は僕には眩しい  作者: 夏の芽
プロローグ
3/8

◆王子様な君

これは僕と彼女のたった一年間だけの恋の物語

早朝、霧宮(きりみや)さんと掃除を終えて席に着く。

そして、お気に入りの本を開くと、それを読み始める。

これは恋愛小説、でも現実でこんなこと起こるはずがない

確か両想いになる確率は400/1と言われている

しかもそれが同級生で同じ学校ともなるとほとんどない。

(でも、夢を捨てたくないから読んでしまうんだよな)

そんな思索に更けていると。

机が揺れた、小説から視線を外すと、

そこには霧宮さんが床にかがみながら僕の机に突っ伏していた。


「疲れた...眠い...」

彼女は僕にギリギリ聞こえるくらいの声でそう呟くと、顔を上げ笑みを浮かべる


「ねぇ都田くん、その本、何読んでるの?」


(まずい、恋愛小説なんて言えない、、)

「これはミステリー小説だよ、ちょうど盛り上がるシーンでね」


「へぇ~、ねぇ、それ私も読んでみたいな~ダメ、かな、、」


(まずいまずい、ミステリーなんて言うんじゃなかった、)


焦っている僕を見て彼女は首を傾げる、頬杖をつきこちらを見つめる


「都田くん?それ、恋愛小説でしょ」


「な、なんでわかった、」


霧宮さんは二ヤっと笑みをこぼす

「やっぱり、恋愛小説だったんだ」


(この人、誘ったな、心理戦もお手の物ってわけね)

「...うん、そうだよ、これは恋愛小説」


「それ面白いよね、私も読んだことあるよ、最後にはこうやって...」

彼女は立ち上がり手を伸ばす、その手が僕の顎下に触れると、指先で僕の顎をそっと持ち上げた。

霧宮さんの顔が近づいてくる、その表情はまるで姫を迎えに来た王子様のようだ。

(え、これは僕は何をされているんだ!?普通僕がそっち側だと思うんだけど?)

顔がどんどん近づいていく、あと少しで触れ合うところまで近づくと


「な~んて、冗談だよ」

彼女は悪戯っぽく笑うと手をそっと放した。

僕の脳内では何が起きたのか処理が出来ず一つの答えにたどり着いた


「ネタバレされた,,,」


「え?」

霧宮さんはぽかんとしている、そして理解したのか、顔を赤らめ。机に再度顔を埋もれさせる


「ごめん、ネタバレするつもりは、、ほんとごめん」

彼女の肩は少し震えていた。


「大丈夫だよ」


そう言いながら僕は霧宮さんをなだめる

すると後ろから声がかかる


「........イチャイチャするのは大いに結構だけど、教室でするか?普通」

そこにはいつの間にか席についている谷崎(たにざき)がいた


「って、なんで”ゆう”はそんなに気配を消すのがうまいんだよ!」

思わずそう突っ込んでしまった、


「谷崎くん?見た?今の」


「おうよ!明登(あきと)が小説を読み始めたくらいからずっとな!

いやぁ、朝からいいものが.....」


そう言い放ち”ゆう”は視線を霧宮さんに移した、その顔がどんどんと恐怖に染まっていく

何故なら、霧宮さんが目が笑っていない笑顔で拳を握り固めゆっくりと近づいているからだ


「ま、まて霧宮!これはその、不可抗力と言うか、今日は早く目が覚めたから早く登校しただけで!

って、明登、止めてくれよ!なに笑ってんだ!」


これはこれで面白いからこのままにしておこう

(”ゆう”、これは早く目が覚めてしまった自分を呪うんだ)


「ちぃ、薄情者め、霧宮よ落ち着こう。学級委員である君が暴力を振るってはいけない!」


そう言われた霧宮さんは拳を下ろすと、笑顔を見せた、その笑顔はどこかぎこちない


「冗談ですよ、私が人を殴るわけないじゃないですか、とりあえず、おはようございます、谷崎さん」


「あぁ、おはよ、しかし二人とも毎日こんな時間帯に登校してるんだな、しかも掃除まで、

流石だな!」


「そういってるけど”ゆう”も早起きだけが理由じゃないでしょ?生徒会?」


「あぁ、今日は来期の生徒会長について話し合いがあってね、俺も参加してたんだ、

っと、噂をすればなんとやらだな」


扉の方に人がいた、それはクラスメイトであり次期生徒会長候補の【松原 高矢(まつばら こうや)

小学生からの仲だが、ちゃんと話し始めたのは中学生になってから

去年、霧宮さんと松原と同じクラスになり、隣のクラスの”ゆう”とも仲良くなった


「なに?なんの噂をしていたのかな?」


彼は背がすらりと高く学力では学年TOPを争っている、運動はそこそこ。

僕は松原を兄貴分のように慕っている。

同じゲーム、小説ヲタクとしていつも語り合ったり好きな作品を紹介しあっている仲だ


「”こうやん”って生徒会長に立候補するの?まぁ、妥当だろうけど」

とりあえず本人に疑問をぶつけた


「さっき話してきたけど、僕以外に立候補する人はいなかったからね、

このままいくと信任不信任のみで決まってしまうよ」


「まぁ、松原さんなら大丈夫だよ、先生からの信頼も生徒からの信頼もあるし」


「そうだな、高矢なら心配ない、安心して見てられるよ」


そんな会話が続きクラスメイト達が続々と入って来る

それに合わせて三人とも授業の用意を始めた

霧宮さんは去り際


「続きはまた今度」

と人差し指を立て、口の前にあげる

そして、はにかんで笑った


そんな王子様のような霧宮さんは、

今日もやっぱり、僕には眩しすぎる

ご一読感謝です!!!

読者の皆様は中学生のころ朝のホームルームに読書の時間はありましたか?

僕の中学校ではあって、そこで恋愛小説を読んで、涙ぐんでいたのを覚えています

僕はその小説の影響で言動や行動がだいぶ変わったと思いますね、例えば帰るとき「さようなら」ではなく「また明日」と言うとか、これでどの本かわかったらすごいですね。

読者の皆様も人生に影響を与えた小説、ありますか?ある人はその作品を大切に、ない人はゆっくりでいいので沢山の本を読んで見つけてみてください、きっと人生がより彩に満ちていくと思います

長くなりましたね、こんなに本について語っていますが、理系の方に進んでいったのはなぜなのか、僕にもわかりません、でも理系だから小説は好きになってはいけないなんてことないのでね、これからも沢山読んで、作っていきます!応援お願いいたします!

では、またまた、次回のお話【◆泣き虫な君】にてお会いしましょう~

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