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完璧な君は僕には眩しい  作者: 夏の芽
文化祭編
16/16

◆孤高な君

これは僕と彼女のたった一年間だけの恋の物語

日が暮れ始める。

日が短くなりつつある秋の色。茜色に染まった光が窓から入り廊下にいる僕と霧宮さんを照らす。


僕と霧宮さんはクラスの学級旗を作っている。

この中学校では文化祭で学級のイメージを旗にしてクラス前で掲示する恒例行事がある。

他にも出し物や作品掲示なども行われる、今年最後の大きい行事だ。


学級旗には僕と霧宮さんだけが参加し、他のみんなは教室の大改装をしている。

霧宮さんと僕は黙々と作業する、と言っても僕は手伝うだけなのだが、、


「都田君それとって」

絵具を手渡す


また作業を始める。霧宮さんは何のためらいもなく下書きの上に色を重ねていく。

沈黙が流れる。ただこの沈黙も今は心地がいい。


秋風の音がする、クラスの中でみんなが騒いでる声が聞こえる、誰かが階段を上がる音が聞こえる。

霧宮さんに絵具を渡し、水を汲んで、筆を洗って。静かに、着々と作業を進める。

そして絵の全容が段々と明らかになる。今年のクラスのテーマは希望。

酷く抽象的だが、霧宮さんは花言葉を使って希望を表現したのだ。

【スノードロップ】

寒い冬から、早春に咲く白い花で、花びらが垂れ下がりお辞儀をするように咲く花。

数年をかけても、約五日間しか咲くことが出来ない花。それでも、その姿は美しく、希望と言う花言葉が付いた。


学級旗にはこのスノードロップの花言葉の由来となった、旧約聖書の内容と。中心に大きく咲くスノードロップが見える。


霧宮さんは口を開く

「凍えそうになったアダムとイブを天使が慰め、降りかかる雪をこの花に変えた。これがスノードロップの花言葉の由来、あとは....和名でも......ふぁぁ~」

霧宮さんは大きくあくびをすると立ち上がった。

「つかれた」

そう一言だけ呟くと、廊下の壁にもたれかかり。寝てしまった。


ずっと集中して作業していたので、眠気に耐えられなかったのだろう。僕はかたずけを終えると、霧宮さんの隣に座る。そして霧宮さんの寝顔を間近で見る、少し悪い気がして目線を逸らす。


やっぱり、可愛い。

みんなのために物事に没頭できる君はやっぱり、僕とは釣り合わない。

不安と葛藤と、自分の不甲斐なさに嫌気がする。そんな考えがぐるぐると頭をめぐる。


肩に何かが当たる。霧宮さんの頬が肩に当たっている。

自然に笑みが零れる、そして小さい声で呟いた

「お疲れ様、霧宮さん」

それを聞いた霧宮さんは笑った、、気がした。


僕も眠くなってきた。こんなにゆっくりした時間を過ごすのも久しぶりだから、眠気が酷い。

段々と瞼が重くなってくる。


カシャ


音が聞こえた



ーー夜ーー

【TELL】にて


「んっで、彼女さん元気?」と未菜が聞いてくる

今日は未菜さん以外の大人は休んでいた。

「だっから、彼女じゃないって、何ヶ月も言ってるけど?いつになったら理解してくれるのかなぁ?」

「だって、あの子真っ先に明登に抱き着きに行ってたよ?彼女じゃん」

「それは僕が倒れたからであって!あれが最初で最後だから!!」

「でも、それでも嫌いな人にはやらないでしょ」

「それは、まぁ、そうかもしれないけど!彼女じゃありません!!あ、」

「はい百円」

「くそっ」


僕は逃げるようにして、スタジオから出て帰宅する。


今日の霧宮さんは可愛くて、頼もしくて、儚かった。

帰り際、星を見上げながらそんなことを考える。月がとても綺麗だった。

さて、学校が始まってしまい、部活等々で更新が不定期になっております!申し訳ないです

部活もあるのですが、新作のアイデアしか出てこず、筆が進まないことも理由としてあるのですが.....

新作は新作で一話一万字ほどを目安に作成しております。良ければ公開次第ご覧になっていただけたら幸いです。

さて、文化祭まで来てしまいました、一年で最後の一大行事です、そして

ここからは展開が早くなってまいります!覚悟してやっていきましょう!

さて、ではではまた次回【◇楽し気な君】にてお会いしましょう

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