表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/11

第2話 お勉強の時間です

 「おやおや、我等が聖堂に何のご用ですかな?」


 聖堂に入ると老神父が話しかけてきた。


 「あ~、武器スキルを覚えたいんだ」

 「おや旅の方でしたか。其れでは此の中から学びたい武芸を選んで下さい」


 老神父が取り出したのは古い本だった。六法全書位の厚みがある。中を開いてみると"剣術"や"槍術"といった感じで、カテゴリーで区分されていた。


 「此の"魔法術"をお願いします」


 【"チュートリアルクエスト魔法を学べ!"】


 本から選ぶと頭上にアナウンスが流れた。

 

 「"魔法術"ですか。分かりました。シスターゾエ!」


 老神父が奥に向かって叫ぶと60代位だろうか?有名魔法映画に出てくる猫に変身出来る女教師みたいなシスターが現れた。


 「此の旅の方に"魔法術"関する事を教えてあげて下さい」

 「かしこまりました。其れじゃあ貴方着いてきなさい」

 「は、はい!」


 案内された先は椅子に机、黒板と如何にも教室って感じの部屋だった。


 「其れでは先に此れを使いなさい」


 そう言ってシスターが取り出したのは水晶の様なアイテムだ。


 「此れは魔法職の適性があるのか確認する為のアイテムです。此れに手を翳し適性があれば此の水晶が光り、適性が無ければ光りません。適性が無かった場合は別の事を学びなさい」

 「わ、分かりました」


 俺は言われるがまま水晶に手を翳した。

 すると水晶は強く発光した。まるで目の前で電球を点けられたみたいだった。


 「どうやら才能だけはあるみたいですね。其れでは授業を始めましょうか」


 シスターが教えてくれる事を要約すると、まず魔法を使うにはMPを消費しなければならない。MPの消費量は使用する魔法のランクによって変わる。MPの上限は魔法を使用し続ける事で少しづつ上昇する。恐らく其れは確率か一定以上のMP消費なんだろう。魔法には幾つかの種類があり攻撃魔法、回復魔法、付与(エンチャント)魔法と他にも様々あるらしい。攻撃魔法には火水風土の基本となる四属性と、光と闇の四属性には含まれない特殊な属性がある。そして複数の属性を持つ魔法職は其れ等を複合させた複合属性を扱う事が出来る。魔法は其れ以外にも色々あり特定の職業でしか使えない魔法に、神話で使われ衰退し現代では使われなくなった魔法なんかもあるらしい。


 「まあ、複合属性を扱える者は少ないですがね」

 「そうなんですか」

 「其れじゃあ、待ちに待った貴方がなんの属性を持っているか確認しましょう」


 シスターはそう言うと8つの水晶を取り出した。


 「右から順に火水風土光闇回復付与とありますから順に触りなさい。例え最初の火水晶が光ったとしても全部触る様に」

 「分かりました」


 俺は言われた通り全部触った。触った結果、付与以外の7つに適正があった。


 【スキル火魔法Lv1を習得した。スキル水魔法Lv1を習得した。スキル風魔法Lv1を習得した。スキル土魔法Lv1を習得した。スキル光魔法Lv1を習得した。スキル闇魔法Lv1を習得した。スキル回復魔法Lv1を習得しました。】


 「複数あるとは思っていましたが此処迄とは……其れでは次は実際に使用する魔法について」


 魔法には下級中級上級最上級、4つの区分がある。最初に使えるのは下級のみで、1つの属性に攻撃魔法と防御魔法の2つしかない。プレイヤーと同じ様にスキルにもレベルが存在し、其れ其れの魔法にも熟練度の様な物があり、其れ等を上げれば下級魔法でも高レベルの敵でも倒す事が出来る。中級以上の魔法を取得する条件が複数あり、まず確定しているのが魔法スキルの一定以上のレベル。例えば火魔法であれば最初はlv1其れを一定以上レベルを上げる。其れ+別の何かが必要らしい。誰か教わったり魔法書を読んだり等だ。

 回復魔法には攻撃魔法と防御魔法は存在せず、出来るのは文字通りプレイヤーのHP回復と異常状態からの回復。こちらにも当然レベルが有り、最初に使えるのは"ヒール"のみ。其れ以上の交換がある回復魔法や異常状態回復魔法を覚えるのは他の魔法と同じだ。


「其れじゃあ最後に魔法の触媒となる武器の譲渡と説明を行います」


 するとシスターは袋から身の丈位ある杖とステッキ、そして宝石が嵌め込まれた指輪を教卓に並べた。

 まず魔法を使う為に、杖やステッキ、宝石も必要無い。ただ、杖術やステッキ術宝石術等を覚えれば、魔法の攻撃力や防御力等の魔法の効果が上がる。魔法使いの武器とはそういう物らしい。

 また、武器にも強化出来るらしい。強化すれば最底辺の武器でも強敵と戦え、武器の強化には其れ其れに適したスキルや職人にしか出来ない。


 「其れでは先程みたいに順番に触りなさい」


 言われた通りに触ると全て光った。


 「どうやら貴方には杖にステッキ、宝石と基本となる触媒に適性があるみたいですね。私としては全てを差し上げたいところですが、教会としては其処迄の余裕はありません。なので、どれか1つ選びなさい。其れを差し上げます」


 俺は全ての性能を確認した。結論から言えば性能に差は無い。差を挙げるなら武器としての扱いだ。

 杖は両手で使う両手武器。形状が棒なので近接攻撃も可能かもしれない。

 ステッキは片手で使う片手武器。盾や剣等の他の片手武器も装備が可能みたいだ。

 指輪は武器というよりアクセサリー扱いだ。其の為、両手が空き他の武器を扱う事が出来るが加工が難しく耐久性も最も低いみたいだ。


 「其れじゃあ俺は杖にします」


 【初心の杖を入手しました。スキル杖術Lv1を習得しました。】


 「受け取りましたね。貴方みたいな規格外の旅人は初めて見たから多少は期待してますよ」

 「お世話になりました!」


 相手はNPC。別に挨拶しなくても問題は無いが、何となく自然に声に出して頭を下げていた。


 【"チュートリアルクエスト魔法を学べ!"をクリアしました!】

感想、お気に入り登録、評価等々お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ