第一次世界大戦の「後半」(1919~1920年)
1919年:勝てない戦争の終わり方
ドイツ:軍事的限界と国内疲弊
• 無制限潜水艦戦は:
• 英仏・日本の船団護衛強化で効果低下。
• 西部戦線:
• 日本遠征軍を含む連合軍が粘り、
• 独軍は突破できず。
• 国内:
• 英国封鎖で食糧・燃料不足。
• 「カブラの冬」(IF):
1918/19〜19/20にかけての異常寒波と飢饉で都市が麻痺。
• 労働者のスト・暴動頻発。
もはや:
前線は持っても、背後が崩れ始める。
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英仏:勝てないが負けない
• 人的資源:
• 限界。
• 経済:
• 植民地と日本の支援で何とか維持。
• 軍事:
• 防御は可能だが、
• 独本土を崩す攻勢力はない。
英仏の本音:
「このままドイツが内側から崩れてくれれば…」。
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日本:踏みとどまる“最後の支柱”
• 遠征軍:
• 損耗は激しいが、補充で戦線維持。
• 海軍:
• 護衛の中核として不可欠。
• 国内工業:
• 依然フル回転。
日本は:
**英仏が倒れないための“決定的な支え”**となる。
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1919年後半:ドイツ革命の兆し
◆ 海軍反乱と労働者蜂起
• 史実同様:
• キール軍港で水兵反乱。
• それが:
• ハンブルク、ベルリン、ルールへ波及。
• 各地で:
• 労働者・兵士評議会が出現。
◆ 皇帝の動揺
• ヴィルヘルム2世:
• 軍も民衆も掌握できず。
• 軍上層部:
• 「革命が起きる前に戦争を終わらせねば」
と判断。
1919年末:
事実上のドイツ革命状態。
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1920年初頭:休戦への道
◆ 講和打診
• 新政府(社会民主系)が:
• 中立国経由で英仏・日本に打診。
• 条件:
• 領土と国家存続の保障を最優先。
◆ 連合側の判断
• 英仏:
• これ以上の消耗は限界。
• 日本:
• 「欧州秩序の安定」を重視。
• 米国:
• 依然中立だが、
• 仲介役を買って出る。
結果:
1920年春、停戦成立。
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1920年:講和会議(IF版“ヴェルサイユ”)
開催地:パリ近郊。
主導:英仏日(+仲介的米国)
◆ ドイツへの条件(史実より穏健)
• 領土:
• アルザス=ロレーヌ返還。
• ポーランド回廊は縮小的に設定。
• 軍備:
• 陸軍大幅制限、参謀本部解体。
• 賠償:
• 史実ほど過酷ではないが、相当額。
• ただし:
• ドイツ国家の存続と統一は維持。
目的:
「潰さず、だが縛る」。
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◆ 新秩序の柱
• 国際連盟に相当する枠組み:
• 英仏日主導で創設。
• 米国:
• 加盟は消極的、準オブザーバー的。
• 日本:
• 常任理事級の地位を獲得。
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◆ 日本の戦後成果
• 山東権益の承認。
• 南洋諸島の委任統治。
• 日英同盟の再確認と拡張。
• 講和会議で:
• **「欧州で血を流した大国」**として扱われる。
日本の自己認識:
「我々は列強の一角である」。
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戦争の終わり方の特徴
この世界線の第一次大戦は:
項目 史実 この世界線
米国 参戦し決定打 最後まで不参戦
終結 1918年軍事崩壊 1920年内部崩壊と消耗
勝者 英仏米 英仏日
講和 ヴェルサイユの屈辱 やや穏健だが不満は残る
本質は:
「誰も完全勝利しなかった大戦」。
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後半の総括
1919〜1920年の後半で起きたのは:
• ドイツ:
• 革命と飢餓で崩壊、休戦。
• 英仏:
• 勝者だが疲弊しきった帝国。
• 日本:
• 大きな犠牲と引き換えに、
• 政治的・経済的・軍事的飛躍を達成。
• 米国:
• 世界最大の工業国でありながら、
• 欧州秩序の“外”に立つ存在。
そしてこの講和は:
過度な復讐ではない
しかし不満と再挑戦の火種は消せない
という、
**「次の大戦へと続く不安定な均衡」**を残して終わります。




