**第一次世界大戦“中盤”(1917~1918年ごろ)**
1917年:転換の年 ― だが“米国は来ない”
◆ ドイツ:無制限潜水艦戦を再開
• 1917年初頭:
• ドイツは決断。
• 英国を半年以内に屈服させる賭けに出る。
• この世界線では:
• ルシタニア号級の事件はすでに過去。
• ツィンメルマン電報は送られない/存在しない。
• 結果:
• 米国は強く抗議するが、
• 宣戦には踏み切らない。
米政府の立場:
「不法な攻撃だが、欧州の戦争に米国の血を流す理由にはならない」。
◆ 大西洋:船舶損失の激増
• 英仏の商船が次々撃沈。
• 史実では米国参戦が転機になるが、
• この世界線では:
• 英仏は自力で耐えねばならない。
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1917年:英仏が日本に本格要請
◆ 日英同盟の深化
• 英国は:
• 「極東の守り」ではなく、
• 本国と欧州戦線を救う存在として日本を見る。
• 要請内容:
• ① 地中海・インド洋での船団護衛
• ② 可能なら欧州への陸軍派兵
◆ 日本国内の議論
• 陸軍:
• 「国威発揚・発言力拡大の好機」派
• vs
• 「欧州で無駄死に」慎重派
• 海軍:
• 英国との協同を強く志向。
• 政府:
• 戦後秩序での地位向上を狙う。
1917年後半:
日本、欧州派兵を原則決定。
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ロシア革命と東部戦線の崩壊
◆ 1917年:二月革命 → 十月革命
• 皇帝退位。
• 臨時政府も戦争継続できず。
• ボリシェヴィキが政権奪取。
◆ 1918年初頭:講和
• ブレスト=リトフスク条約。
• ロシアが戦線離脱。
• ドイツは:
• 東部の兵力を西部へ転用可能に。
史実同様だが:
米軍が来ないため、
英仏にとっては悪夢的展開。
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1917〜18年:日本の参戦拡大
◆ 海軍:対Uボート戦へ
• 日本艦隊:
• 巡洋艦・駆逐艦を中心に
• 地中海・アデン湾へ派遣。
• 役割:
• 船団護衛
• 対潜哨戒
史実でもあったが、
この世界線では:
規模も期間もはるかに拡大。
日本海軍は主力級が常駐。
◆ 陸軍:欧州派兵の準備
• 1917年末:
• 約10万規模の遠征軍編成を決定。
• 輸送:
• 英仏が船舶・補給を保障。
• 行き先:
• 主にフランス北部戦線。
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1918年前半:ドイツの最後の賭け
◆ 春季攻勢
• 東部から転用した精鋭で、
• 英仏軍を分断し、
• パリに迫る大攻勢。
• 米軍が来ないため:
• 史実以上に深刻な危機。
一時は:
フランス崩壊すら現実味。
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1918年:日本遠征軍、到着
◆ 西部戦線に日本兵
• 1918年春〜夏:
• 日本遠征軍がマルセイユ上陸。
• 当初は:
• 後方・予備として配置。
• しかし:
• 独軍攻勢で前線投入。
◆ 初陣の衝撃
• 日本兵は:
• 塹壕・機関銃・毒ガス・砲撃の洗礼。
• 損害は大。
• だが:
• 規律と粘り強さで評価される。
日本側の認識:
「精神論では近代戦は戦えない」
という痛烈な教訓が刻まれる。
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海上:対潜戦の消耗
• 日本海軍:
• 英仏と合同で船団護衛。
• Uボートの雷撃で:
• 日本艦艇・輸送船も被害。
• 多くの犠牲を出しつつ:
• 水中聴音・爆雷・護衛戦術を学ぶ。
後の日本海軍ドクトリンに:
**“船団護衛と対潜戦の重要性”**が
深く刻み込まれる。
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1918年後半:戦局の均衡
◆ 陸上
• ドイツ春季攻勢は失速。
• しかし:
• 米軍が来ないため、
• 英仏+日本でも反転攻勢の決定打に欠ける。
• 戦線は再び膠着。
◆ 国内崩壊の兆し(ドイツ)
• 封鎖と食糧不足で:
• 民衆の不満増大。
• 労働争議・反戦運動が拡大。
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中盤の総括(1917–1918)
この世界線の中盤は:
米国が来ない中で、
日本が“代役”として欧州に登場。
それでも決定打は生まれず、
戦争はさらに長期化。
結果として:
• ドイツ:
• 軍事的勝利は逃すが、
• まだ崩壊はしていない。
• 英仏:
• 日本の支援で持ちこたえるが、
• 国力は限界に近づく。
• 日本:
• 近代総力戦の現実を学び、
• “列強の一員”としての自覚を強める。
• 米国:
• 依然中立のまま、
• 世界の外側から事態を見つめる。




