表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/25

**この世界線でナチ党が政権を獲得する過程(1928~1933年頃)**

1. 戦後ドイツの出発点:1920年代前半

緩い敗戦と不安定な共和国

• 皇帝退位 → 共和国成立。

• 軍:

• 30〜40万の正規軍と参謀本部を維持。

• 経済:

• 賠償はあるが破滅的ではなく、

• ハイパーインフレ級は回避。

• 社会:

• 戦死者・復員兵の不満、

• 左右の武装勢力が街頭で衝突。

---

国家は存続しているが、

「誇りと将来」を失った感覚が広がる。

---

2. 1920年代半ば:表面的安定と“閉塞”

• 社民・中道・カトリック系の連立で政権運営。

• 軍と官僚は:

• 「共和国を嫌いながら支える」姿勢。

• 国際的には:

• 国際連盟には加盟するが、

• 発言力は弱い。

• 経済:

• 緩慢な回復。

• しかし:

• 日英仏ブロックの帝国特恵圏に入れず、

• 市場と資本が慢性的に不足。

---

“破局はないが展望もない”10年。

---

3. ナチ党の性格:史実との違い

史実ナチ:

• ヴェルサイユ復讐

• 賠償拒否

• 国境回復

この世界のナチは:

• ブロック経済包囲の打破

•海への出口と資源圏の確保

• 強い国家による秩序回復

• 反共・反議会

• 「ドイツは再び世界大国であるべきだ」

---

復讐よりも

**“孤立からの脱出”と“大国復帰”**が主軸。

---

4. 転機:世界恐慌(1929–1931)

• 米国発の金融調整 → 世界恐慌。

• ドイツは:

• 輸出市場縮小。

• 外資引き揚げ。

• 失業率25〜30%。

• それまでの:

• 「我慢すれば良くなる」感覚が崩壊。

---

“緩い敗戦”よりも

恐慌こそが決定打。

---

5. 選挙での急伸(1930–1932)

1930年総選挙

• ナチ党:

• 「失業と包囲を打ち破れ!」をスローガンに躍進。

• 議席を一気に拡大し、第二党級に。

1932年大統領選

• ヒトラー出馬。

• 結果:

• 勝てないが3〜4割を獲得。

• 老元帥大統領は:

• 彼を危険視しつつも、

• 無視できなくなる。

1932年国会選挙

• ナチ党が最大党に。

---

「ナチなしでは政権が作れない」状況。

---

6. 保守エリートとの取引

この世界では:

• 軍:

• 共和国に忠誠薄く、

• 強い国家を望む。

• 官僚・産業界:

• ブロック包囲打破のため、

• 強硬外交を期待。

• 彼らは:

「ヒトラーは大衆動員装置として使える」

と判断。

史実同様:

• 保守派政治家が:

• ヒトラーを首相に担ぐ。

• 条件:

• 閣僚の多くは保守派。

• 大統領の緊急大権で統治。

---

“利用できる怪物”としての登用。

---

7. 政権成立:1933年前後

• ヒトラー、首相就任。

• まだ:

• 形式上は連立政権。

• だが:

• SAによる街頭圧力。

• 共産・社民への弾圧。

• 非常令の常態化。

---

8. 権力掌握:合法性を装った独裁化

国会炎上事件(史実同様の象徴事件)

• 非常令で:

• 市民権停止。

• 共産党排除。

全権委任法

• 議会の立法権を政府へ。

• ナチ独裁の法的完成。

---

“革命”ではなく

“合法を装った簒奪”

---

9. 史実との最大の違い

項目 史実 この世界

屈辱 ヴェルサイユが中心 経済包囲と閉塞

軍 10万で縛られる 30〜40万で存続

再軍備 秘密裏 公然拡張

大衆感情 復讐 孤立からの脱出

政権の正統感 危機の産物 “強い政府待望論”

---

ナチ政権は

**「破滅からの救済者」より

「停滞を打破する指導者」**として登場。

---

10. 政権獲得の意味(この世界)

1933年頃のドイツは:

• 史実より:

• 物理的には強い状態で、

• 心理的にはより“正当な大国復帰”を主張。

• ナチ政権は:

「ドイツは再び世界の席に着く」

と宣言。

日英仏ブロックから見れば:

「敗戦国の復讐者」ではなく、

「現状秩序に挑む対等な修正主義大国」

の出現。

---

総括

このIF世界のナチ政権獲得は:

緩い敗戦で国家は存続

だが経済包囲と恐慌で閉塞

ナチ党が

“孤立突破と大国復帰”の旗手として台頭

保守エリートに担がれ政権入り

合法的手段で独裁を完成

つまり:

「屈辱の復讐」ではなく、

「孤立した大国が再び動き出す瞬間」

としてのナチ政権誕生になります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ