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**この世界の世界恐慌(1929年前後)**

1. 史実との最大の違い

史実の恐慌:

• 米国が

• 欧州最大の債権国

• 金融センター

• 世界経済の“心臓”

となっていたため、

• 米発の金融崩壊が即・世界崩壊に波及。

IF世界:

• 米国は:

• WWI不参戦 →

欧州への巨額融資・戦時債権が小さい。

• 依然大国だが:

「世界経済の中心」ではない。

• 代わりに:

•ロンドン

•パリ

東京アジア

が多極的金融拠点。

---

恐慌は起きるが、

“米国一極発”ほど急激・破壊的ではない。

---

2. 引き金:1929年前後の金融調整

それでも:

• 米国では株価バブルは形成される

• 自動車・電機など新産業への過剰投資

• 農産物価格の下落

1929年頃:

• ウォール街の大暴落は発生。

• ただし:

• 欧州金融が米国債務に深く依存していないため、

• 即座の連鎖破綻は起きにくい。

---

3. 波及の仕方:地域差のある「まだら恐慌」

米国

• 株価崩落 → 銀行倒産 → 失業急増。

• ただし:

• 欧州債権に縛られていない分、

• 金融システムの負担は史実より軽い。

• 政策:

• 保護主義(関税)と国内公共事業。

• 回復:

• 史実よりやや早い(1933–34年頃)。

---

英国

• 戦後も:

• 帝国市場+日英ブロックが健在。

• 影響:

• 輸出減・金融収縮はあるが、

• ブロック内貿易で下支え。

• 対応:

• 早期に金本位制離脱(1931年前後)。

• 状態:

「不況だが破局ではない」。

---

日本

この世界では:

• WWIで欧州に大派兵 →

重工業・造船・機械が大発展。

• 関東大震災後も:

• 英・ユダヤ資本との連携で復興。

恐慌の影響:

• 生糸など輸出価格下落は避けられない。

• ただし:

• 英帝国・仏・アジア向け軍需・重工業需要

• 満州・中国市場

• 海軍建造・護衛艦整備

が下支え。

---

日本も不況にはなるが、

史実ほどの農村崩壊・昭和恐慌級にはならない。

失業率:

• 都市部で上昇するが、

• 国家発注で吸収。

---

フランス

• 戦勝国で国内復興が進み:

• 内需比率が高い。

• 影響:

• 金融不安は限定的。

• 状態:

中程度の不況。

---

ドイツ

この世界のドイツ:

• 賠償は史実ほど苛烈でない

• だが敗戦・革命で経済は脆弱

• 英仏ブロックから距離を置かれ、

経済圏に入りきれない孤立国家

恐慌の影響:

• 輸出市場縮小

• 資本流入の枯渇

• 失業激増

---

史実と同様、いやそれ以上に深刻な打撃。

結果:

• 急進的民族主義・ナチズムが

1930年代初頭から急伸。

---

その他地域

• 中国:

• 欧州不況で輸出減、列強投資減。

• 植民地:

• 一次産品価格暴落 → 生活悪化。

• 満州:

• 日本資本の公共投資で相対的に安定。

---

4. ブロック化が早まる

恐慌後の世界は:

•英仏日:

日英仏経済ブロック形成

(帝国特恵+相互通商)。

•米国:

汎米ブロック志向(南北アメリカ)。

•ドイツ:

孤立 → 東欧・ソ連・米国との接近模索。

---

世界経済は“多極ブロック化”へ加速。

---

5. 政治への影響

ドイツ

• 失業と屈辱感 →

ナチ党が1932年頃に政権掌握。

米国

• 失業 →

ポピュリズム・孤立主義強化。

• ただし:

• 欧州に深入りしないので、

• ナチ思想が一定の支持を得る土壌も。

日本

• 不況はあるが:

• 史実ほど農村が壊滅せず、

• 軍部の「クーデター的台頭」は弱い。

• 代わりに:

• 英と協調する管理経済・国策路線が主流。

---

軍部独走より、官僚・財界主導の国家総動員型。

英仏

• 民主制維持。

• 防衛とブロック経済重視。

---

6. 恐慌の規模と期間

地域 深刻度 回復時期

米国 中〜大 1933–34

英国 中 1932–33

日本 中 1932–33

フランス 小〜中 1933

ドイツ 大 回復せず(軍拡で吸収)

---

世界全体では:

史実より“やや浅く、やや短い”恐慌。

ただしドイツだけは深く長い。

---

7. 総括

このIF世界の世界恐慌は:

発生する(1929年前後)

ただし米国一極依存でないため

世界同時崩壊にはならない

日英仏ブロックが

相互貿易と公共投資で下支え

ドイツは孤立の中で

最も深刻な打撃 → ナチズム台頭

世界は恐慌後、

経済ブロック化と政治的対立を強める。

つまり:

「破局ではないが、

世界を分断し、次の大戦への道を固める恐慌」

という性格になります。

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