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恋とあたしと貞操帯と【スピンオフ】

デートプランは、模索中!〜 指先で巡る、恋のキセキと歩きかた〜

作者: 久寿 たまや
掲載日:2025/11/19

※本作は『恋とあたしと貞操帯と』(ノクターンノベルズ掲載)と同じ世界を舞台にしたスピンオフ短編です。

※本編を読んでいなくても単体でお楽しみいただけます。

※全年齢向け/性描写はありません。

※挿絵は、AIイラストです。(使用ツール:ChatGPT Image Generation)

挿絵(By みてみん)

(挿絵: チカと紗葵の図書室でのひととき(使用ツール:ChatGPT Image Generation))


◆◇◆◇


 親友に、春が来た。



 それは、嬉しいはず、だよね?



 背中を椅子の背に乗せるようにもたれながら、アタシは浜に打ち上げられたヒラメみたいに、図書室の天井見上げていた。


 こんな体勢だと、茶色に染めて少しウェーブを入れた自慢のミディアムヘアも、まるで湯切りに失敗したカップ焼きそばみたいに垂れている。



 顔の上に翳した、手のひら。

 その指の隙間から、天井の灯の光が漏れる。


 ……あぁ、ちょっと眩しいかな



 意味もなく直視したLEDの、その光を掴むように指を曲げるけど。

 当然、光のおこぼれなんて貰えるはずもなく、手応えなんて何にも無い。


 人差し指でおでこを撫でて、手を庇の形に曲げる。



 憧れの、彼、か。



 あの、一途な親友――紗葵の思いは、初めて出会った時から、知ってた。


 彼女の幼馴染―― 柏樹くんへの、10年がかりの片思いを実らせた彼女に抱く感情は、親友として誇らしいというか、もはや敬意に近い。



 ひかりの眩しさに、目を細める。



 思い出されるのは、今から一週間ほど前の、あの日のこと。

 アタシは、三角関係に悩んでた彼女の背中を強く押し、柏樹くんへの告白に向かわせた。


 紗葵と同じように柏樹くんを好きになった娘、それが誰だったのか、アタシが知ったのはだいぶ後。



 園山(そのやま) 汐那(せな) ――生徒会長の女傑。

 一つ上の先輩で、金髪碧眼のすごい美人。文武両道で、スタイルも抜群。


 さっき、すれ違っただけなのに、その姿は、瞼の裏に鮮烈に焼き付いてる。



 あの少女を振り切って、柏樹くんとの長年の片思いを叶えた。

 紗葵の想い、それはまさに、恋の奇跡と呼んでいい。


 けど、思いがけない失恋をしたはずの園山会長は、アタシの予想とはまるで違い。

 むしろスッキリした感じに、風を切って歩いてた。



 ――あぁ、なんて綺麗なんだろ、羨ましいなぁ


 彼女達へ感じる、アタシの正直な感想は、それだった。



 目を閉じていると、悩みが徐々に形を取り始める。

 昨日、大喧嘩した男の子――健二の不機嫌な顔。

 優しいけど、変なところで頑固な、アタシの彼氏。


 いっそのこと、もう――


 なんて、思っても。もう一年以上も付き合った相手で、未練も情も、まだまだたっぷりあった。



 ――紗葵に呼ばれた、理由。それを思うとね。


 暗闇に浮かんだ彼の瞳から逃げて、現実世界で細く目を開く。



 指の間から見える図書室の天井、滅多にこないその場所は。

 強すぎる光で、アタシを照らしてた。



 こんなにのけぞっていると、制服ではちょっと苦しい。


 そういえば、今みたいに身体を逸らしてたら、胸の大きな山が丸出しだ、って、紗葵はよく、嫉妬混じりの注意をしてくれるんだけど。今日はめっきり静かだった。



 無意味に見上げてた顔を、ゆっくりと戻していく。



 真っ直ぐ正面に、顔を戻せば。

 いつに無い真剣さでパラパラと本を捲る、見知った少女の姿。



 こんなに必死なのは、この前のテストで赤点取ってたとき以来だろうか。


 彼女にしては珍しく、テスト範囲を完全に聞き落としてて、彼氏の柏樹くんに、当たり散らしてたっけ。



 あの雑誌の表紙は、確か、デートスポット特集。彼女にとっては、渡りに船な感じに、ちょうど我が街の特集だった。



「紗葵ー、柏樹くんと行くとこ、まだ決まらないの?」



 雑誌を真剣に見つめる彼女の瞳は、翡翠の色で、キラキラと輝いてる。


 それしか取り柄がない、なんて紗葵はいつも言うけど、アタシは、その緑の宝石みたいな目が、とても好きだった。



 指で四角を作って、彼女を真ん中に入れる。

 顔も整ってるし、メイクをちゃんとすれば、うん、絶対、美人になる。



「ん、チカちゃん、寝てたわけじゃなかったの?」

「寝てない寝てない」


 手のひらを上下にひらひらと振る。



「起きてたんだったらさ、すこし相談に乗って欲しいんだけど」



 ――来た。


「なに、なにー?」


 身体に力が入ったのを悟られないようにしつつ、靴の中で、足の指をそわそわと動かす。



「デートスポット、詳しかったよね。

 健二くんとさ、行って良かったところ、教えてくれない?」



 彼と、かぁ。


 瘡蓋に触れられて、少しだけ、胸が痛む。



「ん、いいよ、もっちろん」


 でも、安請け合いは、する。


 えへへ、って、笑顔を彼女に見せながら、その一方で、靴の中の足の指は、きゅっと縮まる。



 嬉しい気持ちなのは、半分以上、本当。



 おそらくは、アタシの心の平穏としては、断った方が良かったんだろう、って思うけれども。



 これまで、ほとんどいつもアタシが頼る方だったし、この、小さな頑張り屋さんの為に、ひと肌脱ぐのは、全くもってやぶさかではない。





「ねぇ、ここの、カフェってどうかな?」

「あー、そこね」


 とん、とん、とん、と地図を指で叩きながら、記憶の糸を手繰り寄せていく。


 ――意外にも小さい窓、その窓より小さい景色。煉瓦の壁、少し高めの値段、挽きたての珈琲豆の香り、美味しかった可愛いケーキ、一緒に並んだ長い行列。そして、健二の笑った顔


「……うん。お店の雰囲気悪くないよ。

でも、写真ではわかんないと思うけど、お店が小さくてね。

アタシ達が案内された席が壁の横でさー。景色なんも見えないの。

あの時は、健二が言い出した、ずっとふたりで見つめ合うゲームなんてして、大ウケしてたっけ」


 懐かしい香りに包まれて、記憶の余韻に、浸る。





「こっちはー?」


 彼女の指の先には、一筋先にある、人気店らしいケーキ屋さん。


 指で、地図上の場所とお店の名前を擦りながら、何かなかったかなーって、目を瞑る。


 ――思い浮かぶのは、健二の困った顔

 彼と迷って歩いた道、疲れたアタシ、慣れないヒール、休業の貼り紙、一緒に途方に暮れて、そして……


「ごめん、そのお店は、行ったことないんだー」



 果たされず、その見込みもない約束を思い出す。


 あの時、本当はこっちが本命で。

 でも、休みだったから。いつか一緒に行こう、って言ってたっけ。


 その約束は果たされてないし、めちゃくちゃ疲れたし、行っていいことなんて何もなかったのに。

 何故か、思い出して温かい気持ちになる。





「うーん、いっぱいあって、ありすぎて。コースが全然、決められない」

「そんな必死に選ばなくても、貴女の場合、柏樹君がなんとかするんじゃ無いの?」


 当てつけ、じゃ無いけど、羨ましい。

 アタシ達の方は、最近じゃ、ノリの悪い健二をアタシが引っ張るばかり。喧嘩も多かったし、彼の行きたいとこなんて、久しく聞けてなかった。



「紗葵の行きたいとこでいいよ、って丸投げされたよ。

 確かにそりゃー、丸投げし返したら、確かに、何か決めてくれると思うけどさ」


 拗ねたような態度ながら、その翡翠の瞳には、熱っぽい潤みが宿り、唇の端は少し上がってた。


「頼り甲斐があっていいじゃん。心配しすぎだと思うけどなー」


 微笑ましい仕草と、柏樹くんへの信頼の高さに、ふふっ、と笑みが溢れる。


 最近、この親友は、彼氏が出来たせいか、だいぶ可愛らしい。





「ここは、どうかな?夕陽が綺麗な神社って触れ込みなんだけど」

「あー、ここは、噂ではね、幽霊がウヨウヨしてるらしいよ。裏の崖がこの前崩れて、下のお寺のお墓が飲み込まれたんだって」


「そんなの、迷信だよ?」


 きゃー、と怖がってくれれば、更なる可愛げがあるんだけど。


 この少女ときたら、翠眼をパチクリさせただけ。



「嘘でも怖がったほうが、男の子的にはポイント高いのに」

「いまさらー、たかくんにそういう事してもバレバレ過ぎるよ」


 なるほど確かに。幼馴染だっけ。


 そう思いつつ、飾らない素の自分、それを曝け出せる彼女に羨望を抱く。


 最近の、決定的な一線を踏まないように気をつける振る舞いは、アタシにはちょっと窮屈だった。



 地図の上の、長い階段を指でなぞると、少し苦い記憶が顔を覗かせる。


 ――彼の自転車、乗り気じゃないアタシ、キモい虫、細い長い階段、辿り着けなかった神社、蒸れる暑さ、空のペットボトル、風で飛んだ帽子、虫刺され、疲労困憊の彼と、そしてアタシの怒った記憶



「……あ、ここの神社はね。たしか、結構、高低差あったはずだけど、大丈夫?」


 この、お堅いはずの親友は、近ごろなぜか、体育をサボり続けてて、体力もかなり落ち気味のはず。


「う、頑張るよ」

「それとー、いいのかなー?」


「んんっ、なにが?」


 どこからか身につけてきた、息を一瞬止め、目を細めて身を震わせる、彼女お得意のお色気しぐさ。


 目の前で披露されるそれに、やっぱり十二分に可愛いよね、って確信する。



「この神社のご利益、安産祈願の一択だけみたい、なんだけど。まぁ、縁結びはもう要らないと思うけどさー」


 気づいて、狼狽えて、徐々にオーバヒートしていく、親友を見て愉しむ。

 初めてのデートの計画なんて、横から眺めてるだけでも甘酸っぱい。



 あのときは、結局何も見れなかったんだけど、健二が見せたかったものだけでも聞いとくべきだったかなって、感情が抜けた記憶になって、初めてそんな思いがよぎった。



 ――答えを聞ける見込みは、ないかもだけど



 指を滑らし、山の上の神社までの道をなぞる。

 地図の上なら、登頂なんて簡単だった。





「チカちゃんは、ここがオススメって無いの?」

「そうだねー」


 またも、この、親愛なる友人のために、頬を指で軽く叩きながら記憶の糸を手繰り寄せる。


 最近の糸は、灰色で、細くて短くて、その先には、何も繋がってない。


 だから、もっと古くて、鮮やかな、古い糸を見つけて、手繰る



「あ、ここの、観覧車は――」



 思わず、地図の上で指さしたのは、名称だけがあって説明は何も無い、小さな建物。


 町内会が設置したという、映えない、野暮ったい、小さい施設。


 木製だし、屋根もないし、2人がけの椅子が入るのがやっと。高さもせいぜい地上から数メートル上がるだけ。なんの変哲もない、むしろ子供騙しでちゃちい方に入る、観覧車。



 健二とふたりで、ショボさを笑い合いながら乗って、意外といい景色と密着する身体が、……良かったなぁって。


 あのときの記憶が、ぽたぽたと雫になって心に垂れる。



 そんな施設だから、当然、この賑やかで騒がしい情報雑誌には、説明なんかなくて。

 ただランドマークとして名前があるだけ。



 でも。この愛すべき少女は、アタシの感傷を汲み取って、鉛筆で丸をしてくれた。



「ありがと」


「ん?いい施設なんだよね?だったら、行くところ、ここを中心にしようかな、って」



「いいの?ほんとーに、子供向けみたいなやつだよ?」


「いいよ。恥ずかしくても、ひとりじゃ無いし。

でも、もしも、チカちゃんに騙されてて、ただ恥ずかしいだけだったら。ふたりして化けて出てやるんだから」


「まって紗葵、それ、すごくツボる。貴女、まさか幽霊信じてない癖に、化けてはでる気なの?」



 ふたりして、図書室で笑い転げる。

 下らなくても、やっぱりこんな瞬間が一番楽しい。





「ここは、どうかな?」


 指の先には、デートスポットとして良く取り上げられてる小物屋さん。




「そこは――」


 少し、胸がつかえる。

 一番最近の、灰色の方の記憶だった。



 ――可愛い小物、たくさんの欲しいもの。健二の腕をとって引き回すアタシ、空回り、盛り上がってくれない彼に怒るアタシ、不満と……そして、いつもの口論



「……あんまり、かなぁ。買い物って、本当に難しいよねぇ」


 残ったのは、健二に買ってもらった品物と、散々に彼を振り回し続けた罪悪感だけ。



 あの時のもどかしい気持ちを、地図の上のお店のマークを何度も指でなぞることで宥めていく。


 似てるようで、少し違う、他の苦味まで滲みだしてきちゃったから、記憶の蓋を閉じるようにマークを軽く押して指を離す。



「そっかー。分かった、買い物はやめとく」





「あ、そう言えば、ここ、行ったことある?」

「そっちは――」


 博物館、か。

 市の美術館と併設された、たしか、近くの、土とか石、化石とかを展示してる施設。



 地元出身のデザイナーだか、プランナーだか、覚えてないけど、誰かがデザインした、ヘンテコな建物。

 展示も恐竜じゃなくて、木とか貝とか虫とか。地味で、アタシの趣味じゃない。



 行ったことはない、そのはずだけど。なにか、引っかかる感じがする。


 とんとん、と地図の上の、ヘンテコな建物の小さな写真、それと繋がった記憶の扉を叩く。



 ――あぁ、そう言えば。

 健二が、行きたいって、言ってたんだ。



 アタシの趣味じゃないし、全然興味ないから、選択肢にあげたことがなかったけど。


「紗葵は、博物館って好きなの?」

「うーん、正直全然。好きとか嫌い以前に、何があるか知らないんだよね」



「じゃあ、なんで――」


 と言葉を続けかけて、気づく。



「柏樹君?」

「そう。なんかね。その昔に、彼が見つけた化石が展示されてるんだって。

 見ても、多分、全然わからないと思うんだけど」


 彼女は、そんな、自分では何も分からない石を見ることを、すごく楽しそうに、はにかんだ笑みで語ってくれた。



 ふと、机に開いたままの地図を眺めると、今までのアタシの軌跡が、そこにあって。



 ――なんだ、一番満足したのは、映えない観覧車かぁ


 次点は、カフェと、行ってないケーキ屋さん。

 何これ、全部ケチついてるじゃん。


 売りの景色は見えないカフェ、味わうこともできてないケーキ屋さん、貧相でちっぽけな観覧車。

 いい思い出の中は、健二もアタシも、笑っちゃうほど、お粗末な結果のものばかり。



 ――あ。そっか、そうだよね。忘れてたよ。


 2人分が、ちゃんと、無くたって……、ううん、なにもなくたって、いいんだ。

 分け合ったら、ちゃんと、2人分になれるんだね。



 恋って、すごいなぁ。

 そんなふうに、素直に感心する。


 気づいたら、アタシはまた教わる側だった。

 やっぱり結局、この偉大なる友人には、助けられる事ばっかり。



 椅子に膝立ちになり、身を乗り出して、彼女の顔に自分の顔を寄せる。


「――ふっふ、それじゃ、アタシのよく知ってる、男の子目線で言うと、だね」



 ◆◇◆◇



 楽しい思い出、苦い思い出、健二の行きたいって言ってた場所や、アタシの心残り。

 地図の上を、指が、軽やかに踊って、記憶の旅を続けていく。



 1時間にも満たない時間の、アタシの世界の一周旅行。



 こうしてみると、彼と楽しく行けるとこなんて、もうどこにも無いと思ってたのに。

 小さな町の、この地図は、まだまだ空白を抱えてた。


――あぁ、手の届くところには、もう何も残って無い、なんて。ただのアタシの勘違い。



「ありがと、これ、ものすっごく、助かった」

「……?なにが?教えてもらったの、あたしの方だけど?」


 アタシの世界の、救世主は、不思議そうに小首を傾げる。

 そんな愛らしい彼女に、感謝の証にぎゅっと抱きついた。



 あとは、まぁ、アタシが昨日も大喧嘩したばかりの彼とうまく仲直りして、誘えるかってとこが難関で。

 結構、そこが無理難題なんだけど。



 考えてたら、ふわりと、優しい香りが鼻をくすぐった。


「紗葵、いい匂いがする。これって、香水?」


「……あ、うん。

 なぜか、すっごく、親切にしてくれるお姉さんがね。昨日、使い古しのだって、くれたの」


 彼女の手に握られた、小さく綺麗な香水の瓶。



 ほほぅ、使い古し、ね。


 アタシは知ってる、その香水の発売日、一昨日だ、って事。


 残量からみても、ただ封を開けただけ。


 思い浮かぶのは、今もまだ、瞼の裏に姿が滲む、同じ匂いを纏う少女。


 紗葵にとって、彼女は親切なお姉さん。なるほど、そうなったのかぁ。



「そっか、そうだよね」


 納得するしか無かった。無理難題なんて事は、全然ない。


 彼女たちが仲良くなる難易度と比べたら、アタシ達が仲直りするほうが、ずっと楽。



 そう思ってたら、ブブッ、とスマホが震えた。


 画面を見ると、――まさに、渡りに船。

 そして、タイミングの良さが奇跡的で、ズルい。



「紗葵、今日は本当にありがとう。今度、何か奢るね」

「え?え?お礼を言うのは、あたしの方だよー?」


「そういう気分なの。それじゃね。柏樹くんと、お幸せに」



 戸惑う彼女をおいて、歩き出す。


 アタシの、デートプランは空白だらけ。

 決まってるのは、最初の目的地とやる事くらい。


 でもね、招待の方が、先に来ちゃったんだから。これはもう、仕方ない。



 スマホを指で叩いて承諾しようとして、やっぱりやめて、ポケットにしまう。



 せっかくのデートの始まりだもの。

 彼に会うなら、指じゃなくて足を使わなきゃ。



 その場でくるくる回って。大きく伸びをする。


 ――あぁ、天井なんて、無い方がイイ。


 アタシには、こっちの方が、性に合ってる。


 

 見上げて確認なんてしなくても、ここでは、当然のように、暖かな日差しがアタシとその行く先を包み込んでいた。



 さぁて、直接、健二のもとへ!


 また一緒に笑って、新しい景色を見たいって、伝えるためにね!












ここまで読んでくださって、ありがとうございました。


もしよろしければ、同じ世界を舞台にした別視点短編


『茜色の生徒会室で、見つけたもの ~恋のライバルと始めた、新しい関係~』


もあわせて読んでいただけると嬉しいです。


こちらは、生徒会長・園山先輩の視点で描いた、放課後の生徒会室のお話です。

「恋の勝負には負けた側」の会長が、紗葵や柏樹くんのこと、そして自分の気持ちと、夕焼け色の生徒会室でゆっくり向き合っていきます。


タイトルで検索すると出てきますので、チカたちの図書室とはまた少し違う、もうひとつの“その後”も覗いてみてもらえたら嬉しいです。

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