閑話 超合金紹介
超合金の品種などを。
ストーリーは無しです。
名前をどうするか。
舞鶴で発見だから、マイヅルニウム。
イマイチ言いにくいな。
じゃあ、マイヅリウム。
いいなそれ。
種別は甲がアルファ・乙がベータ・丙はガンマ・丁はデルタ・戊はイプシロンで良いか。5種類だし。
超合金種別
強度(クロモリ系合金比)
特性
コスト
用途
甲 3倍
硬さと引っ張り、剪断等の特性がバランス良く溶接性も良い。
製造行程の関係で、厚物は出来ない。(現在の技術では)
コストは丙の5割増し程度
軽量を必要とする装甲板向け
乙 3倍
甲よりも硬いが、粘らない。溶接性は若干悪い。
粘らないと言っても、通常の合金よりも遙かに粘り工具鋼によく使われる。
超合金は戊を除くと通常の工具鋼では歯が立たないので
コレで無いと加工が難しい。
コストは丙の5割増し程度
主に工具向け
丙 2倍
最初に開発された超合金。
硬さは甲乙に劣るが甲乙よりも粘る。
価格も従来のクロモリ鋼同等と、使いやすいので各部に使われる。
コストはクロモリ鋼同等
特に強度の必要な構造材等に使われる。
艦艇の装甲板にも使われるが、軽くしたい上面装甲や砲塔などに使われる。
軍の鉄帽も、クロモリ鋼からこちらになる予定が立てられた。
しかし丁でも十分となり、丁に移行した。
丁 5割増し
安く上げるためにわざと強度を落としている。
クロモリ鋼より安価
重量を稼ぐ目的で使われることが多い。
コストは甲乙丙より低いが、通常の鉄よりも高い。
艦艇や戦車などの重量が必要な場合にも使われる。
装甲に使う場合は、重力子照射器を使うと強度が上がる。
上がっても丙までは行かない。
コスト的に割が合わないので、重力子照射器を使う事は無い。
価格も従来のクロモリ鋼より安く、有る意味一番使いやすく各部に使われる。
重量が欲しい艦艇や戦車の装甲板や砲塔等
製造が安定してからは、構造材にも使われる
戊 1割~3割り増し
安めの鉄系合金と同じ 一般用途
安い方がよいという用途向け。通常の鉄系合金代わりに普及する。
民生用はほぼコレ。
用途が多く、様々な品種規格がある。
甲乙丙丁の品種規格は少ない。
重量は鉄系合金であり、従来の鉄系合金と変わらない。
丁と戊は、現在の人類では作ることの出来ない添加剤(何らかの触媒物質だと思われる)を加えて作るが、甲乙丙は特殊な重力子照射器を使うので、呉の海軍製鋼所でしか製作していない。呉の海軍製鋼所はこの合金を扱うために、設備の更新を行った。幸い量産性は良く需要に応えられている。しかし、需要増には応えられそうになく、どこかの製鉄所近傍に新工場設立予定だ。
添加剤は舞鶴式合金年間5億トンの需要に応えられるが、それは極秘だ。
本当はさらに高性能らしいのだが、今の製鉄技術ではこの程度が程好いらしい。
その後開発が進み、現在は軍規格が多数ある。デルタとイプシロンは民間へライセンスしている。そのせいでさらに細かい規格が増える。
アルファがMA規格7種類。
ベータがMB規格12種類。
ガンマがMC規格9種類。
デルタがMD規格14種類。
イプシロンはME規格26種類。
規格書には
MA-1とかME-15とかで強度などの特性が一覧となっている。だんだん増えていく。最終的にはどのくらいの種類になるのだろう。
安くて使い出が有る方が多くなるのは、自明の理だろう。MBが多いのは、工具関係で増えたためだった。
軍が絡んでいるので、当然民間が勝手に輸出は出来ない。
次回更新 7月25日 05:00
重力子照射器 謎技術です。突っ込みは無し。