説明しよう
日米の搭載機数がおかしいと言われないように説明回。
搭載機数は日米とも適当です。
搭載機数 この物語世界 今回 通常甲板繋止は無し
尾張 69機
旋風24機 彩雲2機 彗星22機 天山17機
赤城 50機+甲板繋止16機 装甲空母化後
零戦30機 彗星18機 天山18機
加賀 78機+甲板繋止16機
零戦40機 彗星30機 天山24機
翔鶴・瑞鶴 84機
旋風36機 彩雲3機 彗星20機 天山25機
蒼龍 54機+甲板繋止12機
零戦30機 彗星18機 天山18機
隼鷹・飛鷹 48機
零戦24機 彗星8機 天山8機
対潜機 九七艦攻4機 九九艦爆4機
瑞鳳・翔鳳・龍鳳 30機+甲板繋止8機
零戦38機
尾張・翔鶴・瑞鶴は、彩雲搭載で発艦させる必要があるため甲板繋止無し。
赤城・加賀・蒼龍は彩雲を搭載していないため、索敵機発艦無し。甲板繋止で機数を増やしている。甲板繋止までして積んできたのは零戦。格納庫内の零戦を減らして、彗星と天山を増やした。
加賀と赤城は20センチ砲搭載はしていません。
隼鷹と飛鷹は松級と組んで一機艦の対戦警戒を担っています。常時発着艦可能にするため甲板繋止無し。後方の輸送船団所属特設空母からも対潜機(九七艦攻)は飛んできている。
瑞鳳・翔鳳・龍鳳の3隻は一機艦直衛として戦闘機のみ搭載。
旋風搭載艦は旋風の主翼が折りたたみのため、搭載機数が増えている。
省スペース化はグラマンの気をつけほどではない。肘を横に張り出した程度。折りたたまないよりも積める。
三式艦上戦闘機 旋風
開戦前。戦闘機高速化の流れを受け、開発中の十六試艦戦が格闘戦重視の低翼面荷重機で速度が要求速度320ノットと低いため、高速艦戦を開発しようと川西に全て放り投げた機体。要求性能は全速350ノット以上と誉発動機と九九式二号銃4丁と主翼折りたたみ採用の他は、防弾に留意することと射出機に耐えることと発着艦容易しか条件を出さなかった。全部に細かく条件付けする海軍としては非常に珍しい案件。
もし十六試艦戦の方向性が時代に取り残された場合の保険であった。
ただ、急ぎと条件づけた。
川西は急ぎの条件に困るが、開発中の十五試水戦を流用すれば早いかも知れないと開発を始める。
検討の結果、主翼翼型は良いので拡大するだけで良い。20ミリ機銃4丁収容と折りたたみ機構のため再設計であったが、翼型の完全新規開発よりはかなり早いと結論づけた。
胴体は誉発動機に合わせ細くし水平安定性と直進性を高めるために延長をする。防弾鋼板は海軍提供の甲種防弾版5ミリ厚を使用する。
風防は高速化のためのファストバック形状よりも、戦闘機として視界の良さを優先し十五試水戦と同じ形状とした。
主翼は十五試水戦の中翼から低翼に変更。主脚は海軍を通じて同業他社に外注できた。
十五試水戦の中翼配置でも大型のフィレットを付けなければならなかったが、低翼配置にするとさらに大型化を要求された。
これは空力的に不利なだけではなく重量的にも重くなる。胴体を円形ではなく台形とすることでかなり小型化できた。重量は重くなったが抵抗値は低くなった。
ただ、胴体の台形化により気流に乗って排気ガスが操縦席に入って来ることが風洞試験で確認された。これは危険と言うことで、さらに胴体形状の改良がなされた。
胴体台形部分の高さ的に中間部を絞り、そこに推力式単排気管を並べることで操縦席への排気流入を防いだ。この改修は、フィレットの更なる小型化にもつながった。それでも他機より気持ち大きい。
様々な苦労を経て試作機の初飛行が、海軍から艦戦開発を命令されてから13ヶ月後の昭和17年11月だった。
この試作機はいきなり320ノットを発揮。海軍は喜んだ。
さらに細かい改修を経た試作6号機が18年4月、遂に350ノット/5800メートルを発揮。
空母への発着艦試験でも、スロッテッドフラップと主翼前縁スラットの装備で十分に着艦速度は抑えられている。
空戦性能も自動空戦フラップの採用により高いものが有った。自動空戦フラップ作動時には、フラップが後方へせり出さずに開くだけだった。
海軍は採用と決断する。三式艦上戦闘機旋風の誕生。
本格生産開始は18年6月。全空母に配備するほどの数が揃わないので、尾張と翔鶴・瑞鶴へ集中配備された。
十一型は先行量産型。訓練用として使用され前線には出なかった。
三式艦上戦闘機 旋風二二型
全幅 12メートル 折りたたみ時 6.5メートル
全長 10.5メートル
全高 4メートル
自重 2750kg
全備重量 3900kg
発動機
発動機 誉二二型 空冷2重星形18気筒
離昇出力 2160馬力 98/125グレードガソリン使用時
1速公称出力 2050馬力/高度2000メートル
2速公称出力 1800馬力/高度5800メートル
最高速度 343ノット/高度6000メートル
航続距離 1850km 増槽あり2700km
上昇力 高度6000メートルまで7分
増槽は200リットル 左右主翼下に装備
武装
主翼 九十九式二号四型20ミリ機銃左右各2丁
装弾数 内銃 250発 外銃 200発
爆弾 左右主翼下 各最大250キロまで各種
増槽と排他装備
彗星二二型 川崎R/Rマーリンを搭載した高速艦爆。
全幅 12メートル 折りたたみ時 11メートル
全長 10.5メートル
全高 3.6メートル
自重 2800kg
全備重量 4400kg
発動機
発動機 川崎R/Rマーリン三四型
離昇出力 1650馬力 98/125グレードガソリン使用時
1速公称出力 1550馬力/高度2000メートル
2速公称出力 1400馬力/高度5800メートル
最高速度
25番装備時 310ノット/高度6000メートル
50番装備時 280ノット/高度6000メートル
航続距離 1700km 増槽あり2600km
増槽は200リットルを左右主翼下1本ずつ装備
武装
主翼 ホ103 左右1丁 装弾数 150発
後席 7.7ミリ旋回機銃1丁
爆弾
胴体下爆弾倉内 6番から10番を4発
25番または50番を1発
左右主翼下 最大250キロまで各種1発
増槽と排他装備
50番を装備すると爆弾倉が完全には閉まらないので最高速度・航続距離とも低下する。
主翼の機銃が13ミリになったのは、四谷大尉が威力不足を訴えたため。
天山
全幅 15メートル 折りたたみ時 7.3メートル
全長 10.7メートル
全高 3.85メートル
自重 3200kg
全備重量 5900kg
発動機
発動機 火星三四型
離昇出力 1900馬力 98/125グレードガソリン使用時
1速公称出力 1800馬力/高度2000メートル
2速公称出力 1650馬力/高度5800メートル
最高速度 280ノット/高度6000メートル
雷装時 240ノット/高度3000メートル
航続距離 1900km 増槽あり3600km
増槽は200リットルを左右主翼下1本ずつ装備
武装
主翼 ホ103 左右1丁 装弾数 100発
後席 13ミリ旋回機銃1丁
爆弾
胴体下 6番から10番を6発
25番2発または50番・80番を1発
航空魚雷 1本
左右主翼下 最大250キロまで各種1発
増槽と排他装備
主翼機銃は正面から来る敵への虚仮威し用
13ミリ旋回機銃はホ103
アメリカ海軍
レキシントン・サラトガ
搭載機数85機 +甲板繋止F6F-3 20機
F6F-3 40機 TBF-1 35機 SBD 30機
エセックス・バンカーヒル
搭載機数90機 +甲板繋止F6F-3 20機
F6F-3 40機 TBF-1 40機 SBD 30機
エンタープライズ・ヨークタウン・イントレピッド
搭載機数90機
F6F-3 38機 TBF-1 26機 SBD 26機
インディペンデンス級4隻
搭載機数30機 +甲板繋止F6F-3 10機
F6F-3 15機 TBF-1 15機
戦闘機F6F-3 374機
攻撃機TBF-1 203機
爆撃機SBD 258機
次回更新 8月17日 05:00
川西のは、最初から艦上戦闘機なので「風」の名前です。「雷」ではありません。
アメリカ空母搭載機数はSB2Cがまだ配備されていないので偵察爆撃機はSBDのまま。折りたたみがないのであの最大値にはなりません。アレはF6FとTBFがいないと無理だと思います。
グラマンの後方へ折りたたむ気をつけ折りたたみは複葉艦上機で結構採用されているんですよね。日本でも採用しています。グラマンが凄いのは90度捻って胴体横に気をつけさせたことだと思います。