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テーマ詩集:ダンジョン

蛇龍と龍蛇

作者: 歌川 詩季

 このふたつ、どうちがうの?

 でっかいあたまの龍と でっかいケツの蛇が

 ウロボロスして

 その喰い散らかしで ひと皿できたぜって

 どうして そうも 誇らしげなのか

 

 もし おれが

 2匹がたがいを()む その場にいあわせたのなら

 龍のくちを 蛇のしっぽから ひっぺがして

 龍のしっぽを 蛇のくちにおしこんで


 でっかい龍のあたまと でっかい蛇のケツをした

 ぶっとい蛇龍(だりゅう)を この世にのこしてやるのに


 なにを かんちがいしたんだか


 蛇のくちを 龍のしっぽから ひっぺがして

 蛇のしっぽを 龍のくちにおしこんで


 ちっこい蛇のあたまと ちっこい龍のケツをした

 ほっそい龍蛇(りゅうだ)を この世にのこそうって


 そんなやつらがいるから こまったもんだぜ

 おれには てんで理解できねえ



 せっかくの

 龍のでっかいあたまと 蛇のでっかいケツを

 あとかたもなくして その喰い散らかしに

 クランベリー・ソースをぶっかけだけのひと皿を

 誇らしげに テーブルへ のせたやつのことも


 ちっこい蛇のあたまと ちっこい龍のケツをした

 ほっそい龍蛇(りゅうだ)のむねのところで

 でっかい龍のあたまが 裂けたくちをして

 クンフー映画の道着(どうぎ)みたいになってんのを

 なんだこりゃ ともおもわねえやつらのことも


 おれには てんで理解できねえ


 したくもねえ



 もしも おれだったら


 でっかい龍のあたまと でっかい蛇のケツをした

 ぶっとい蛇龍(だりゅう)にまたがって


 でっかい龍のあたまを ぶんぶんさせながら


 でっかい蛇のケツを ぷりぷりさせながら


 のたうつ ぶっとい蛇龍(だりゅう)

 けっして じぶんのしっぽを()むことがないように

 (くつわ)を がっちり ()ませたら

 手綱(たづな)を ぐいと ひいてやらあ


 行こうぜ! 龍頭蛇尾(りゅうとうだび)をのたうって

 


 でっかい龍のあたまを ぶんぶんさせながら


 でっかい蛇のケツを ぷりぷりさせながら

 蛇龍:蛇みたいな龍

 龍蛇:龍みたいな蛇


に、しときました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 竜には一応足がありそうですから、蛇とどう継ぐか、で足の着き方が変わってきそうですよねえ。前足だけとか、後ろ脚だけ、とか。いずれにしろ気持ち悪い/w 爬虫類って、足が横に出ているので、足の上…
[一言]  ぶっといケツなら安心ですね。竜頭蛇尾にはなりませんもの!  真ん中少し細いところは、鞍でものせて乗ってしまえば見えませんしね。  それにしても、龍と蛇のケツってどこ……?
[良い点] 最初の2行に吹き出しました。 変な絵面が思い浮かんでしまって 笑いのせいでしばらく読めませんでした。 [一言] 龍蛇と蛇龍 浅学なのでちょっとだけ調べてみたけど、 はっきりとは分からなかっ…
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