宇宙一の魔女は旅に出たい
なろうを読むようになって、私はこのような夢を良く見ます。
私は偉大なる魔女ドロアーテに師事している。
ドロアーテは如何なる依頼であっても、それを解決する薬や道具を作り出す天才……変人である。
ある日のこと、ドロアーテに依頼をするためだろうか客が来た。
しかしながら、
「#%¥&」
言葉がわからない。師匠に確認を取ってから客をアトリエまで案内する。
ドロアーテは魔法で意思を伝えあうことができるようだ。客に武器を渡している。依頼済みで、品物の受取に来ただけのようだった。
私がここで修行をして何年かたったころ、偉大なる師匠が亡くなった。しかし、ドロアーテの「全て」を継承した私は順調に仕事をこなしていった。
そんなある日のこと、空を突き抜けて客が降り立った。
宇宙船から降りてきた客は私のアトリエにくると、外に出ていた私に話しかけてきた。
「%¥&#%」
ドロアーテから受け継いだ魔法で意思疏通を行うことにする。
『おまえは、言葉が通じないのか?』
『こんにちは。聞こえてますよ。』
『ドロアーテ様に薬を作って欲しい』
私はドロアーテが亡くなったと伝え、必要な薬は私が用意しようと伝えるが、荷が勝ちすぎるのではと言われ少々傷つく。
『ドロアーテから全てを継承している。安心するといい。』
『見るからにまだ若く、そんな君が調合する薬は信用できないな。』
しかたがないなと私は魔力を全身に込めると大人に、さらに老女へと姿を変えた。
『ようやく、もの作りに生涯を捧げようかと思っていたのに、失礼な客だ。』
『急に年を取るとは。それが本当の姿なのか?!驚かせてくれるな。』
急に年老いた魔女に客は恐れたが薬をと依頼した。
客からなんの薬か伝わってきたので処方箋を書き、齟齬がないことを確認した後に薬を調合して渡した。薬は竜の素材が必要だったりと普通では手に入らない、特別な病気の為のものだった。
代金として宇宙船の部品を要求して分けてもらった。
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私は若い姿に戻り、宇宙船の部品を軽々と持ち上げ、アトリエの裏手にある大きな建物の中に入る。
そこにある完成しつつある宇宙船を見ながら、今後の事に思いを馳せるのであった。
(了)
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