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【D.S.(ダズ)】~過去と未来の交わる場所~  作者: ポチ太
第三章 グール討伐偏
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第48話 VSローズグール

眠っていると何やら俺を呼ぶ声がする。


目黒(めぐろ)さん。起きて下さい目黒(めぐろ)さん。グールが出現しました」


目を覚ますと3時……グールアラートから警報鳴っており、海瀬(かいせ)さんから出動の連絡が入っていた。


「夜分遅くにすみません。城址公園にてグールが発生した模様です。ただいま朱音(あかね)さんが交戦中ですが苦戦している模様。至急応援に向かって下さい」


急いで着替えると城址公園へと向かう。公園に着くと朱音(あかね)が一回り大きなグールと交戦していた。


「遅くなってごめん」


「遅いよ。アンタが遅れたから……」


「………」


一回り大きなグールは口に人をくわえており、くわえられた人間は体が透けてきえてしまう。次の瞬間、グールに異変が起きる。


「グゥグォオオオオ」


叫びまくったかと思うと今度は固まってピクリとも動かなくなる。


「なんだか知らないけど、急に動きが止まったわね。食べ過ぎでお腹でも壊したのかしら」


そう言うと間髪入れず朱音(あかね)が飛び出そうするが、朱音(あかね)が串刺しになる様なイメージが脳裏に浮かび急いで朱音(あかね)の腕を掴んで引き止める。


「痛っ。ちょっと何すんのよ。せっかく今がチャンスだったのにアンタってバカなの?」


怒り気味の朱音(あかね)だったが次の瞬間爆発と同時に全身が大きな棘に覆われたグールへと変身する。


「えっ?何あれ。もし飛び出していたら大怪我じゃすまなかったかも知れない。どうしてわかったの?」


間一髪の所で危険を回避した朱音(あかね)が聞いてくる。まあ、理論じゃないからなんて説明して良いか……。


「何となくだけど嫌な気配がしたんだよ。アイツはいったい何なんだ?」


一瞬困った顔をする朱音(あかね)


「わからないけど、前倒した奴よりも手強いって言うのだけは分かるわ。動きは鈍そうだけど気を付けてね」


わからないって想像以上にヤバイ状況なんじゃ……っと思っていると棘グールは丸くなり、こちらへと猛スピードで転がってくる。


「ヤバイ避けて」


朱音(あかね)の言葉に反応し、ギリギリの所で避ける俺達。この棘グールだが動きは直線的だが凄いスピードだ。当たったら人溜まりもないだろう。


海瀬(かいせ)さん応答してください。海瀬(かいせ)さん」


緊急事態にグールアラートで海瀬(かいせ)へと連絡する朱音(あかね)


「目の前のグールが突然変異してとても私達だけじゃ止めきれない。聖司(せいじ)はまだなんですか?」


「すみません。聖司(せいじ)君、全然起きなくて……すぐに転送しますのでお待ち下さい。……尚、転送後は外界への干渉を抑える為に一時的に空間を遮断します。通信も使えなくなりますのでご了承下さい」


すると目の前のに光の穴が空き、パジャマ姿で寝ている聖司(せいじ)が出てくる。


「もう食えないよぉ。ムニャムニャムニャ……うぐっ……ぐぁあああ……」


その場で聖司(せいじ)の溝落ちを思いきり踏みつける朱音(あかね)


「いつまで寝てんだよ。仕事しろよぉ。し・ご・と」


顔色の悪い聖司(せいじ)が起き上がり朱音(あかね)に言う。


「ゴホゴホゴホゴホ……朱音(あかね)っち……寝起きに踏みつけは反則だ…ぐわっ……」


今度は後ろから棘グールに吹っ飛ばされる聖司(せいじ)。とことんツイてない奴だな。


聖司(せいじ)大丈夫?」


朱音(あかね)の問いかけにも反応せず、倒れたまま動かない聖司(せいじ)に再び棘グールが襲いかかろうとする。


「止めろぉー」


聖司(せいじ)の前で棘グールを迎え撃つ覚悟をする俺。迫り来る棘グールが俺へと接近した瞬間に突如、地面に穴が空く。


「ハハハ……トラップ発動。俺様特性の落とし穴だ。ザマーみやがれ」


どや顔の聖司(せいじ)に唖然とする俺。


「こいつは確か準希少種(じゅんきしょうしゅ)のローズグールだったな。全身棘だらけで攻撃手段もかなり限られてくるわけだが、俺様にかかればこの通り粉・砕」


聖司(せいじ)が指を鳴らした瞬間落とし穴の中から凄まじい爆発音がなる。


ドゴッー!ドゴーン!ドゴッーン!ドゴッーン……


「なんなんだよ。この凄まじい爆発は。お前いったい何をしたんだよ」


「何って【大爆撃(ファイアーワーク)】あんな戦いづらいやつ真っ向からやりあったって時間のムダムダ」


それにしてもやりすぎじゃないかこれ。地響きや音ヤバイよ。爆音が鳴りやむと穴の中でボロボロになったグールがもがいていた。


「アイツはコアを破壊しないと何度でも再生するから直ぐにトドメを」


朱音(あかね)が物凄い勢いで穴の中へ降りていきグールを剣の様な物で細切れにし破壊する。


「流石は朱音(あかね)っち。素晴らしい速さと判断力です。なんか久々に動いたら喉渇いちゃったな。このあと一緒にお茶でもどう?」


鋭い眼光で睨みつける朱音(あかね)


「行く訳ないじゃない。私、ガキには興味ないから目の前から消えてくれる?存在ごと」


「俺、頑張ったのにぃーー」


流石の聖司(せいじ)もへこんでいた。するとグールアラートから連絡が入る。隊長からだ。


「みんなご苦労だったね。今回はだいぶ苦戦していたようだが皆無事だったか?」


聖司(せいじ)が調子良さそうに話す。


「いやー今回は準希少種(じゅんきしょうしゅ)のローズグールが相手で為す術無しのところを俺様の爆撃と朱音(あかね)っちの俊足の一撃で華麗に撃破したんだぜ。へへへ……」


海瀬(かいせ)さんが怒り気味で通信に入って来る。


聖司(せいじ)君笑い事じゃないですよ。ローズグールは準希少種(じゅんきしょうしゅ)じゃなく絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)ですよ。コレクターからも絶大な人気を誇り、その棘には高い治癒力があるとも言われています。研究材料にもなるので見つけたらコアだけ取り出して捕獲するように言われてたのに……」


「いやーメンゴ、メンゴ。次見つけたら必ず捕獲すんからさ」


呆れた感じの声で隊長が話しかける。


「まあ後の祭だ。上へは今回の件は報告はしないでおこう」


笑って誤魔化す聖司(せいじ)だが納得のいかない顔で見ている朱音(あかね)


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