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星狩りのレプタイル ー邪眼の蜥蜴と夜空の英雄たちー  作者: 若槻味蕾
第6章 第1節「黄道十二星将」
123/165

121. それは滅びの、

《21日前――2018年4月13日》


「帰ってきていない、だと?」


 藤色の髪の青年は目を細める。


「何かの間違いじゃないのか?」


「いえ、それが、死亡確認後から行方が分かっていないようです。特例措置により、英雄は四十九日を待たずにに冥府に戻る事になっていますが……」


「ステュクス河で溺れたわけもあるまいし……」

「その辺りは冥府の漕ぎ手、カロンに確認済です」

「ふうむ……」


 青年は顎に細い指を当てて考える。


「……もし、覚醒したというテュポンの三男の能力が、あのメドゥーサと同じものだとしたら……」

「……!」


 天使の顔が青ざめる。


「だとしたらアリスタイオスの魂は、もう『どこにも存在しない』ことに……!」


「……ああ。

 メドゥーサの瞳は魂さえ石に変える……そしてその石が風化したとき、魂は消滅する(・・・・)


 青年は深刻なまなざし(・・・・)で息を吐く。


「ひょっとすると……これはテュポン以上の脅威になるかもしれないぜ。


この私ヘルメスも、身の振り方を考えねばならないね」


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