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いつもダンジョンに居ます  作者: ねむねむぴよ
第一部 一章 墓守始めました
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53話

 「あのぉ、俺は何すればいいのでしょう?」

 セルジオは周りを見回す。

 周りのみんなはポカーンと口を開けて、使節を見送る男色紳士を見ている。


 馬車と騎士が坂の向こうに消えてゆく。

 馬車が消え、しばらく変化が無いか一同が凝視している。


 褐色の男色エルフが、んぅ~ん!と背伸びをして振り向く。


 「はぁ~眠たかったぁ、なにあのアゲ親父、話しクソ面白くないのよぉ。

 もう思わず欠伸が出そうになってぇ、もぉ涙出ちゃったぁ。

 あぁ~ん、なんか親父臭いのうつってない? ねぇ?」


 いつの間にか、ジードの横にぴったりくっ付いて、クーリンディアドがシナを作ってしだれかかる。

 ピキーン! ジードが凍りつく。

 「ジードちゃん、私がんばったでしょ? ねぇみんな、そう思わない?」

 ニーニャに元村長、レェブラーシカとメイドまで首を縦に振る。

 「だからぁ、ねぇ少し位ぃ、我がままいっても良くない?」

 クーリンディアドの指がジードの首筋を這う。


 「そうだのぉ、明日には軍が来るじゃろうし、打ち合わせが必要だの。

 一時間休憩の後、セルジオの部屋に集合でよいか?」


 「まぁ♪ 休憩?! うんうんよくってよ♪」

 クーリンディアドの顔が輝くように明るくなるのに対して、ジードの目が死んでいる。

 「あぁそうそう、クーリンディアド殿? 変なことはするなよ?」

 「え? まぁ、ジードちゃんが嫌がることは、極力しないわよぉ・・・・」

 目が泳いでる男色紳士に釘をさし、元村長が解散を宣言する。


 何故かジードに張り付いてるクーリンディアドをつかず離れず追跡するメイドとレェブラーシカ達。




 ・・・・


 「・・・・ケレブレシアさん?」

 「何だ?」

 「荒事担当の俺達って、いつまでここで待ってればいいんでしょうね?」

 「私に聞くな!」

 「じゃぁ誰に聞けばいいのでしょうか?」

 「知らん!」


 このあと半刻程、男前エルフと墓穴堀&農作業の男衆が店の屋根の上で待ち続けていた。



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