50話
この日は、結局ダンジョンに潜れずバタバタすることになった。
元村長は軍隊が迫っている為に少しでも腕の立つものをと、募集に応じて来た人々を次々と面談していたが、眼鏡に適った人物居らず、胡散臭い者達ばかりが集ってしまい忙殺されている。
ニーニャは王国軍が食指を伸ばしている勢力が、触れては成らない者『アンタッチャブル』と知るや大量の手紙をしたため、各方面となにやらやり取りをしている。
レェブラーシカさんは最近雇ったメイドさんの教育と、お店と屋敷を繋げて作った食堂(裏には宿舎を増築中)で、料理を作ってお客様をもてなしている。
料理がうまいと言う噂は兼ねてから広まっており、彼女(の料理?)を目当て男性客が押しかけ、大盛況と成っている。(たぶんYesロリータNoタッチ!な人々が屯している)とんでもないことに成ってたりする。
食堂の一押しのメニューはオムライスで、気になる給仕の子に銅貨を数枚握らせるとソースでハートマークを書いてくれるサービスが受けているらしい。(紳士男エルフ発案らしい)
なぜか一部の女性に熱い視線を向けられている男前女エルフもメイド服姿で売り上げに貢献していが、言及すると殴られるのでスルーしたい。
ジードは暇さえあればケレブレシア(男前女エルフ)を目で追っており、クーリンディアド(紳士男エルフ)に見つかってはダッシュで逃げて行く。
・・・・
「レイクウッド様、王国からの使者が村に到着しました」
「うむ、セルジオ様は?」
「まだ、ダンジョンから戻られていません」
「戻られたら、直ぐに知らせよ」
「承知しました」
穏やかで楽しい日々が数日過ぎたある日、ついに王国の使者が現れたのだった。
少し暗い感じの話に入ります。
ちょうど良いので、二部に分けようと思います。
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