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いつもダンジョンに居ます  作者: ねむねむぴよ
第一部 一章 墓守始めました
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49話

 衝撃的な幻影は、その効果を失いもとの部屋の風景が二重写しのように浮かび上がり実像を濃くする。


 「ん、ん・・・にしてもすごい地獄図だったのぉ」元村長が冷や汗を拭いながら感想を述べる。

 口の中がカラカラに乾いた元村長は何かを探している。


 「あぁ、村長? そちらの二人は結局どういう方々なのですか?」


 「おっと、すまん・・・・ハッハハハ、ちょっと待ってくれのぉ」

 まだ緊張が抜け切らない元村長は応接テーブルに置かれた、レェブラーシカさんのお茶を飲み、ようやくといった感で彼らに向き直る。


 「そちらの2名は、エルフと言う種族の出の方での、死霊兵士の行進があちらこちらで起きている原因を探りに来られたらしい。


 実は先日も朝に来て頂いておっての?

 今日はセルジオ屋敷の警護依頼を受けて頂けるか、解答を頂く日じゃったのじゃが・・・・

 無茶苦茶になってしもうたの。


 それと、彼らをダークエルフと呼ぶでないぞ! わしがその呼び名を好まん」


 一同を見回し、特にスタッフに念の押すように見据える。

 「あなた達、今回の件もオフレコよ? 分かっているわよね?」

 気絶しているスタッフを介抱しながら、ニーニャも畳み掛けた。


 地エルフ二人が何かエルフ語で相談している。


 『私はついに嫁を見つけたぞ!』

 『あら、たぶんその子ノーマルじゃなぃ?』

 『そこは熱意と誠意と愛情で乗り越えて見せる!なんなら私が妻に成っても・・・・』

 『私は、細マッチョのあの子がいればいいわぁ♪』

 『では決まりだな?しばらく滞在するという方向でよいか?』

 『えぇ、かまわなくってよぉ♪』


 ・・・・と真剣な表情で打ち合わせをし元村長に答える。


 「護衛の件、このケレブレシアは、お受けしようと思う!」

 目を覚ましたレェブラーシカがきょとんとした顔で、抱きしめられている男前女エルフを見る。

 急に耳まで赤くして、やさしく微笑む女エルフ。

  レェブラーシカは周囲を見回し、抱きしめられている人物が希望と違い、少し残念な表情を浮かべたあと、目をこれでもかと見開く。


 「同じくぅお受けするわ、クーリンディアドよん♪ よろしくねぇ」

 紳士男エルフが、みんなにウインクしたあと、ジードの首筋に軽くキスをする。


 ジードの、足の先から頭のてっぺんまでの毛が逆立つのを見た気がした。


 『骨を拾うのは得意だ、いつでも拾ってやる! くじけるなジード!』

 セルジオは心の中で励ますことしかできなかった。

ジードとレェブラーシカに約束した登場人物を出演させることができました。

皆が幸せになれるといいなぁ・・・・


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