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いつもダンジョンに居ます  作者: ねむねむぴよ
第一部 一章 墓守始めました
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43話

 不慣れな日常がしばらく続いた。

 生活環境が大きく変わっては、直ぐには馴染めない。

 そんな日々もいずれ馴れるだろうとセルジオは考える。


 とはいえ馴れないものは馴れない。

 小市民のセルジオはそれなりに工夫する。

 居心地の悪い執務室の隅っこの床にマットを敷いて寝るようにしたのだ。


 しかし、かれの空しい抵抗も直ぐに新たな変化が塗りつぶす。

 彼の服が余りにみすぼらしいので、元村長が強引に取り上げ、同じようなあつらえの服を5着程無理やり握らせ、古い服を処分してしまう。

 (当然下着も取り上げられたのだが、穴の開いたパンツが恥ずかしく最後まで渋ったことはここだけの秘密である)


 随分こざっぱりしたセルジオだが、やっぱり行動は変わっていない。


 なるべく早く起きて、隙があれば畑と家畜の世話を焼こうとし、墓穴を掘ろうとするのだ。

 そのせいで、元村長のところに仕事を取らないで欲しいと嘆願たんがんする農夫と墓堀の男衆が訪れるのだが細事といった所だろう。


 そのような穏やかな?日々が半月程経ったある日、都から早馬が訪れた。


 ニーニャの縁故えんこ、都の商店からの書簡が届いたのだ。

 そこには、この国がセルジオの潜るダンジョンに興味を示し接収せっしゅうする為、軍を派遣すると書かれていた。


 ニーニャはまず、レェブラーシカと元村長に子細を伝え話し込んだあと、事前に打てる手を全て打つことにした。


 難しい事ではない。

 ニーニャは情報が早く届くように手を回す事と、敷地を荒らされないように私兵を雇う広告を出す事。

 最悪、セルジオ言ってダンジョンに一時的に資金を逃がすかと考えたが、まじめな彼が納得しないと諦めた。

 元村長も、ジードを交えセルジオを守るために何が出来るかを考える。


 そして、セルジオに事の重大さを知らせるため、ダンジョンの入り口で彼が戻るのを待っていた。


 「ん?! 村・・・レ、レ、レ・・・・・元村長、何か御用ですか?」

 『あ、諦めた・・・・』ジードは思わず突っ込みを入れるのを我慢する。


 「少し話があるでの、セルジオ様の部屋で打ち合わせしたい。来てくれんかの?」

 元村長も口調が殆ど変わってない。

 対外的にはバッチリ決めるので、良くはないがギリセーフと言った所だろう。


 「あ、はい! すぐ行きます」

 埋葬担当の男衆に袋を渡し、皆と一緒に書斎に向かう。


 段々畑を上がり、大きな屋敷の正面玄関に向かうと、中からメイド達が出てきて彼等を迎える。

 セルジオは、かしずくメイド達にペコペコお辞儀をし、執務室に向かう。


 寡黙に部屋へ急ぐ彼らに、いつもより笑顔の固いレェブラーシカが軽食を持って合流する。


 訳が解らないが、みんなの表情が酷く緊張しているのが解り、セルジオも身を固くするのだった。

パンパカパーン♪ 日間PV20000突破記念回! パチパチパチパチ!!


 (プロデューサー:行進来ます、3・2・・・)


 「マーニです!5歳です!きょうはお手伝いにきました!」

 (音声:これ付けて・・・・そう、触らない!)


 「わぁ~キラキラしてるよ! 『おおこくぐん』って言うんだって!」

 ガザザァァ、ガザザァァ

 (音:飛び跳ねないで!髪が当たってるからね・・・・そう、静かに動かないで)


 「なが~いれつになってるよぉ!」


 「お馬さん、けっこう居るしぃ わぁぁ!!!」


 ザッザッザッザッザッザッザッザッザ


 『全体ィィ止まれェェ!』


 『回レェェ右イィ!!』

 ザッザ!!


 「わわわぁ!きれいにそろってるよ、ねぇみた?」

 カメラの視界が上下する。


 『捧げェェ剣!!』 シャーァァン

 金属の擦れる音とともに綺麗に磨かれた剣が日の光にキラキラと輝く。


 「『たいちょう』がこっちきにました!」


 パカラ、パカラ、パカカッ・・・・


 「この度、止む事無きお方の召喚に答え、そなた達の問いに答えぇるぅ!!」

 背筋がビシッと通った兜に多くの羽飾りのある人物が口を開いた。


 「こんにちは! マーニっていいます! おじちゃんはだれ?」


 「極秘任務遂行中につき、解答できない事項でぇある!!」


 「何しにきたの?」


 「極秘任務遂行中につき、解答できない事項でぇある!!」


 「何処にいくの?」


 「極秘任務遂行中につき、解答できない事項でぇある!!」



 ・・・・



 「・・・・ おじちゃん! あいさつされたら、ちゃんとお返事するの!

 子供だってできるのに、おじちゃんはできないの?! 」


 「・・・・」


 「まったくぅ! だから、さいきんの大人ってだめよねぇ 」


 「・・・・」


 「おじちゃん! ひととお話するときは、ちゃんと帽子も脱ぐんだよぉ!」

 「お母さんに言いつけるからね!? めっ!って怒ってもらうんだからね!」

 マーニは、自身のおでこにコツンと小さな拳をぶつけて見せる。


 「・・・・」


 「もぉ!! おじちゃん嫌い! わたしもう帰る!!」


 ゴトッザザザガサ (音:あぁ無理に外さない!!)


 タタタタタタ

 マーニが家に帰っていく。


 「・・・・」


 (カメラ:また放送事故?)

 (プ:いや無理クリにでも何とかする)


 「プ:連隊長殿、何か一言!」


 「貴様! 何故連隊長とわかった?! どこぞの間者か?!」


 「プ:以上 映像戻します!」


 (プ:ヤバイやつだ!逃げろ!!!)

 (音&カ:わぁぁぁ!!!)



 便利・・・有能な3名のスタッフには今後も頑張ってもらうとして・・・・


 今後とも、『いつもダンジョンに居る』 を応援頂けると幸いです。

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