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いつもダンジョンに居ます  作者: ねむねむぴよ
第二部 二章 生きたダンジョン
233/256

201話


 水浴びの後、いろいろあった。

 セルジオ自身は語りたくないのだが、彼の周囲の視線がそれを許さない。


 囚人達は、以下と顔形の整った者ばかりであった。

 女性陣に関して言えば、過酷な食料事情もあった為かなり痩せていたが、まだ女性らしい丸みを残しており、垢抜けた状態のあられもない姿は目に毒えあった。


 シルフィアに至っては、糞尿にまみれドロドロだった頃とは雲泥の差があり、側に居るだけで甘い匂いが漂ってきそうだ。


 そして、セルジオに至っては・・・・

 湖から上がろうとする彼の姿に、女性陣の視線は釘付け(特に股間に)で、真っ赤になって両手で顔を覆うが、しっかり指の間から見ている・・・・といった状態だった。


 囚人達の男性の痩せ細った体より、確かに見応えは有るのだろうが、セルジオにとっては些か気まずい。

 服を持って再び腰まで水に漬かり、酸っぱい臭いのする衣類をジャバジャバ洗うのだが、女性陣がだんだんと距離を詰めてくる(特にシルフィアが)。


 気が付けば、女性陣とセルジオは並んで衣服を洗う状況を、羨まし気に眺める男性陣の図が出来上がっていた。


 ・・・・


 『あれって、貴方の彼よりおっきくない?』


 『うん・・・・そうね・・・・って!なんであんたが知ってるの?』


 『え? た、たまたま? それよりあれって種牡馬並みじゃない?!』


 『しゅ、種牡馬って・・・・いや、それより彼のを何故しってるのよ!?』


 『・・・・私、初めてだから優しくしてね・・・・』


 ・・・・ささやき声がしっかり耳に届いてくる。

 いろいろ聞かなかったことにするセルジオだった。

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