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いつもダンジョンに居ます  作者: ねむねむぴよ
第一部 三章 再出発
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127話


 カール王は憔悴しきっていた。

 不運な事に彼の座っていた場所が、ダンジョンの管理者が顕現した場所に一番近い場所だったのだ。


 カールは見た。


 黒い薄絹か、靄が布になった物か・・・・外套の裾はボロボロに擦り切れ、風も無いの棚引き、ほつれて千切れ飛ぶ欠片が靄となって消えて行くのだが、裾の丈は変わらない。


 『 カールよ、無用な介入は身を滅ぼすと知れ 』


 フードの奥、王冠を冠した髑髏の目のうろから何かが見据えているのを感じる。

 カールの、生き物としての本能が見つかれば狩られる!動くな!と告げる。


 しかし尻もちを突き、両手を後ろに付いている体勢で震えは止まらず、両足が床を擦る様にビクビクと小刻みに動いている。


 膨大な魔力を浴びた気がした。

 『呪いを受けた?!』

 そう思える程の威圧をカールは感じたのだ。

 胃が強く締め付けられる。

 口の中で血の味がする。

 眩暈と悪寒が襲いかかる。


 カールは震える手で口の中を調べる。

 どこも切れていなが、指先に唾液と一緒に血が付いている。

 『あぁ・・・・呪われたのか、王国やゴートの家名を優先すれば軽く潰されるだろうな・・・』

 そう思えた、感じた、体験したのだ。


 実は呪われてはいない、しかし、カールは自分で自身に強い暗示を掛けてしまった。

 

カール回は一応の目途がついたかも・・・・

ダンジョンの変化:135位までにはお披露目できるといいな。

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