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いつもダンジョンに居ます  作者: ねむねむぴよ
第一部 三章 再出発
150/256

120話


 「それで、なんて書いてあるのですか?」

 セルジオの問いに、元村長が答えた。

 「そうじゃの、大きく分けて三つ。

 都の商工会に蓄えた資材を全てこちらに送らせたらしいのぉ。

 すでに都を発っているので、こちらには・・・・数日後に着くじゃろう。


 それに、王国兵を一部こちらの警備を担当させるとも書いてある。

 グレゴリアルが物資と共に来るそうじゃ・・・・


 その買い取りと駐留経費は金が無いからこちらで見て欲しい・・・・と遠回しに書いてあるの。


 ・・・・それと、サラスティアを頼むと・・・・最後のが本文より長いのぉ」

 元村長もなんとも言いにくい顔をセルジオに向ける。


 「いいじゃんか、セルジオ! 元村長?何とかなるんだろう?」

 「まぁ費用に関してなら、まったく心配いらんな・・・・

 ニーニャ殿、荷受けは頼んでもよいかの?」


 「えぇ、構わないわ。

 でも、私のとこにもギルド創設の書簡が来てるの・・・・・

 ここを離れられないって返信したら、セルジオ領にギルドを作って良いって書簡が・・・・」

 おもむろにレラが書簡を取り出し、テーブルに広げる。


 「これはまぁ、王様もなかなかやるじゃなぃ?」

 クディがニヤリと笑う。

 「どうゆう事なんだ?」

 ジードがクディに聞く。


 「ん? えっと、まずは授爵の件をなし崩しに認めさせている点かしら。

 現村長をすっとばして、セルジオ本人にその権限を授けているわね・・・フフフフ。

 それに、この村の名がセルジオ村になっているし、この一帯の領主の対応が悪かったから既に更迭されてここがゴートフィッシュ領って事に成ってるわねぇ・・・・フハハハ。

 セルジオちゃん、あなたもう公爵扱いよ。

 それに、グレちゃんが王国軍を首になってて、こっちで面倒見ろってさ・・・ハハハハ」


 「はぁ・・・・」

 良く解らないセルジオは生返事しかできなかった。


 いつものようにセルジオの回りで、本人の同意なしにいろいろ進んでいるのだった。

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