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いつもダンジョンに居ます  作者: ねむねむぴよ
第一部 三章 再出発
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112話


 何故だか王女を含めた4人でダンジョンに潜ることになった。


 14歳という年齢でありながら、司祭のアレクセイよりも幽霊が寄り付かず、それどころか彼女の周りに清浄な空気が漂っている気がする。

 サラが言うには臭いもそれほど気にならないと言うので、彼女の側に立つと、本当に彼女の近くだけ瘴気も臭気も薄い気がする。

 そんな状況だから、アレクセイはサラの近くから離れずクディとセルジオから痛い目で見られても涼しい顔をしていたりする。



 そのような有象無象の経緯があり、103話の冒頭に戻る。


 「最後の麻袋! 詰め終わった!!」

 セルジオが叫ぶと、環になったロープが解かれ、そのまま荷ごとズルズルと引きずられ石戸の方へ消えていく。


 「隣国の兵士の遺体は王国兵の数より少なくて良かった・・・・

 これで残りの王国兵の回収も早く済むかな・・・・」

 セルジオは呟き、念の為にと石鋤でゴーレムの足を押す。


 「あっ! 軽ぅ・・・」


 ズズズズ、ズズズ


 と、石材の巨体が床を滑るように動くのだが、重い石が擦れあう音が手応えと合わない違和感と共に響く。

 足元には若干の挽肉が残っており、予備の麻袋に回収し、ゴーレムをそのままセルジオの隠れ家の方へ押していく。 

 「ゴーレムから離れてたら 大丈夫みたいだから取りあえず奥に動かしておこうか・・・・」

 セルジオは皆で回収すれば古代の兵士たちの亡骸も早く回収できる!?との淡い希望を懐きゴーレムを撤去していくのだった。

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