表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いつもダンジョンに居ます  作者: ねむねむぴよ
第二部 王国の食指
131/256

101.5話

101話 プロローグの後半一部を加筆、分割し101.5話にしました。

 隣国が攻めてきた翌日、山間部の村に今年初の雪が降った。

 戦火とゴーレムのいかずちで焼け出された、セルジオ家や村の住民、商人、滞在していた貴族たちが、比較的開けた場所で、各々野営している。


 幸運な事に、2万の軍勢が持ち込んだ兵糧が、被害を免れ手つかずで残っており、千云百せんうんびゃく人の賄いは何とかなりそうだった。


 戦闘で傷ついた者の治療。

 寒さに凍える老人や子供に夜具を配り、炊き出しで温かい物を出したりとセルジオの元館周辺では戦場の居留地の様な状況となっていた。


 「セルジオ、大丈夫か?」

 「・・・・あぁ」

 「まぁ、落ち込むな、沢山の人が死んだのはお前のせいじゃないって」

 ジードがセルジオを慰める。

 「・・・・あぁ、はぁ・・・・」


 セルジオが畑に目を向ける。

 畑の土は殆ど残っておらず、ガラスの様なキラキラ輝く砂混じりの土山をみて、また溜息をもらす。


 「また、作り直しだな・・・・今度は町ごと作るか?」

 ジードが胸を張って、セルジオの横に並ぶ。

 「・・・・あぁ」


 セルジオの家畜がトボトボと歩み寄ってくる。

 「無事だったか・・・・」

 家畜の頭を撫で、一晩経っても畑の土が無くなったことを悲観するセルジオ。

 明日からの遺体回収を考えると、気持ちがどんどん沈んで行く彼だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ