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いつもダンジョンに居ます  作者: ねむねむぴよ
第二部 王国の食指
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76話

蓄財:金貨9000億枚 から 900億枚相当に改めました。

 真っ暗な部屋の中。

 円卓の中央、一本の和蝋燭のような太い蝋燭の灯りが様々な書類を浮かび上がらせている。


 テーブルの周辺に人の気配がする。


 「それでは第三回、ゴートフィッシュ家会議を執り行う」

 闇の中からレイクウッド(元村長)の顔が浮かび上がり、テーブルの書類を紐解く。


 「ここに居るメンバーはゴートフィッシュ家と運命共同体である。

 みなの働きにより、今後も家を盛り立てていく。

 その認識に異を唱える者はおるか?」


 4名の影が沈黙をもって答える。


 「異は無いものと考える。

 では儂からの報告を行う」

 元村長がもったいぶった間を空け口を開く。


 「まず、セルジオに張り付いた悪霊憑きは、無事はがされたが、聖水を3樽程腐らせまだ浄化が終わらぬとの報告が入っておる。

 隔離幕舎で教会関係者が、目下、躍起になって浄化を試みているが目途はついていない。


 続いて、各部門の運営と収支に付いて報告を行う・・・・」


 あまりにも、鯱張しゃしほこばった言い回しにジードがニーニャに小声で訪ねる。

 「これ、毎月やってるの?」

 「えぇ、まだ3回だけど、給料渡すときこんな感じよ? 元村長の趣味?」

 「あぁ・・・・なるほど、面倒臭くない?」


 「こら!私語を挿むな!」

 「はい!」ジードが暗闇のなかで直立不動になる。


 「・・・・どこまで、そうそう。

 食堂の収支、かなりの黒字だ。

 固定客が既に付いて居り、村の居酒屋より繁盛しておる。

 臨時に金貨20枚を渡すので、あとでメイドに分配するように。


 続いて救護所の収支。

 同じくかなりの収益を見込めるが、王国からの支払いは、来月から始まる予定である。

 支払い段階になって、ごねる可能性もある。

 その時はクディ殿の手腕に期待したい。「まかせてぇ♪」」

 闇の中から変態紳士の声がする。


 「次に当家への侵入者に付いて伝えておく。

 今月に入ってすでに12回。

 全ては王国軍の警護隊に引き渡す流れに成っておるが、見込みのある者はおったか?」


 「は! 一名程可愛・・・・見込みの在る者が居りました。

 現在背後関係を洗い、取り込み準備に入っております!」

 男前エルフが即応する。


 「うむ、結果は随時報告するように。


 最後に、当家の資産が売掛金を含め金貨900億枚相当になった・・・・」


 彼等の居る部屋の奥

 金貨の山がキラキラと蝋燭の灯りを反射し、ダンジョンの宝物庫を思わせる雰囲気を漂わせていた。


 

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