天球/霹靂
あるとき 海は涸れて
稲妻とまぶたが元どおりにひっつく
ごみ捨て場の水溜まりから
滑りおちる空の事象
そして残された玉座を
ほとばしる雲の流れがくつがえし
裏返しの世界では
さかさまの地平線が胸まで浸してゆく
神様のなかの空洞で 砂ぼこりが舞い
花の子供たちの白いからだが
水晶でできた手のひらを渡って
星が突き刺さる風葬の洞窟に横たわるとき
ふたたび 海は地球儀に拡がるだろうか
玉座は不在のまま 渡り鳥の羽根を積もらせているか
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あるとき 海は涸れて
稲妻とまぶたが元どおりにひっつく
ごみ捨て場の水溜まりから
滑りおちる空の事象
そして残された玉座を
ほとばしる雲の流れがくつがえし
裏返しの世界では
さかさまの地平線が胸まで浸してゆく
神様のなかの空洞で 砂ぼこりが舞い
花の子供たちの白いからだが
水晶でできた手のひらを渡って
星が突き刺さる風葬の洞窟に横たわるとき
ふたたび 海は地球儀に拡がるだろうか
玉座は不在のまま 渡り鳥の羽根を積もらせているか
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