表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/21

15

連続投稿に見せかけて14は一日ズレてたのさ


「と、言うわけで今日はマンドラゴラを狙いたいと思います。

 場所は森を越えた所にある通称「マンドラゴラの畑」ですね。

 昨日の盛り上がり方からすると気の早い人たちは昨日のうちに出発して、もう到着しているかと」


「アナタ休みの日に何してますの……」


 もちろん煽動ですが、なにか?

 ちょうどこの依頼でランクが上がるので、ついでなら楽にいこうかと思いまして。

 もちろん美味しい野菜が食べたいのも本当ですが。


「まぁマンドラゴラなら特殊な採取ってことで訓練扱いにはなるだろマール」


「なる、どう対処するか楽しみ」


「せめて前日に言って欲しいにゃ。準備が面倒だにゃ」


 準備に時間をとられてもその分移動に力を入れれますし。


「周囲の警戒は、ほぼしなくても平気ですから。それで勘弁してください」


 そのための煽動ですし。どうせ行きの駄賃として魔物狩りながら進む冒険者が多いでしょうし。何より宿泊地に人が多いから場合によっては足りない物を買い足すことも出来るでしょう。特にこれから帰ってくる人達は荷物を減らすため最低限の物を残してその場で消費するか売ったりしますしね。もちろん成果マンドラゴラを大量に持ち帰るために。




 さて、やって来ましたマンドラゴラの畑。各種マンドラゴラが大量に生息しています。

 森を抜けた先にある、荒野と平原の中間のような土地です。

 あの後急いで野営セットを準備して、他の冒険者に混ざり、ここまで一緒に来ました。予想外だったのは食料が結構売れてて品切れが多かったことですね。


 彼方此方で冒険者がマンドラゴラを採取してますね。

 あっちでは樽とロープを使って採取ですか。樽の底に穴を開けロープを通して縛ったマンドラゴラを引き抜くんですね。樽の口に合わせて地面に溝を掘ってかぶせるだけなので楽そうです。試行錯誤したのか来る途中で狩った毛皮を巻いて音を抑えているのも興味深いですね。

 ただ森の中を樽を運ぶのは大変だったでしょう。


 向こうではかなり大雑把は処理をしてますね。

 口が有るであろう辺りにスコップを勢い良く差し込み切断。その後に掘り起こすんですか。傷が付いたら買い取り額減るでしょうに乱暴な……えっ? 自分達で食べる用だから傷は関係ない? それでも汚れるんですからもう少し工夫しましょうよ。


 新人さんたちは櫓を組んでロープで真上に引っこ抜き耳栓と距離を取っての対処ですか。櫓の上に旗を立て目印に、周りを走り回って注意をして回る。魔道具が準備できないための安全対策ですね


 さてわたしが考えた策はこうです。


「まず魔法で穴を掘ります。ここに水を貯めるので穴の底や壁は石などで堅く固め、水漏れしないようにします」


 ここがわたし達の拠点になります。最初は樽でも良いかと思ったんですが、運ぶのが大変なのでこうしました。


「次は獲物を探します。まあ最初に目がついたこのダイコン型で良いでしょう。

 この獲物の周りの土を固め動けないようにします。そしてそのまま魔貯めた部分を持ち上げて地面と切り離します」


 これは拠点まで運ぶためです。運ぶ途中で落として土が崩れたら叫ばれるので固めます。

 何匹か運んでいると周りに他の冒険者が集まってきました。


「さて最終処理の前にマールさんに確認です。

 音は空気の振動ですよね?」


「そう、大砲を撃つと近くの水が波打つのはそのため」


「で、昨日聴いたおじさんの話しによるとマンドラゴラの叫びは「呪いの媒体のようなもの」との事なのでこうします」


 土で固めたままのマンドラゴラを水の中に入れ蓋をします。その後マンドラゴラの土を固めている魔法を解除して放置すると……


「…………?!ギュィィィィィ!!」


 ドンッ!ドン!ドン!ドンッ!


「あれ? 完全には声を消せないのか……」


 しかも結構暴れますね。しっかり蓋を押さえてっと……面倒ですね蓋に乗ってしまいましょう。


「ギィィィィィ……」


 ドンッ!……ドンドンドン……ドン……


 だいぶ抵抗が弱まって静かになってきました。そろそろですかね。


「…………………………」


 トン…………………………


 流石に水中で五分も暴れれば死にますか。

 では、蓋を開けて確認を、っと。


 ぷかぁ


 うん暴れたせいで泥も落ちて綺麗になってますね。

 私はそれを手に取り高く掲げて周りに見せます。


「どうです! かなり安全に採れたでしょう!」


「うん……けどみんな引いてる」


 マールさんに言われてもう一度周りを確認すると皆さん無いわーって顔でこちらを見てました。

 あれ? そんなに変な事しましたかね?


こんな令嬢いるか!!


って考えたら私の勝ちです

まぁ何も出ませんが


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ