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ありがとうございます
これからも頑張って面白いものを書いていきます
あぁああ……なんと言うことでしょう。物語にあるギルドでのイベントを王子に持って行かれるなんて。
え?王子の心配?そんな物はありませんね。
普通貴族が冒険者をするのは遊びか生活のため。どちらの場合でもベテランの冒険者に依頼をして前者なら交渉と護衛、後者なら教師役とやはり護衛。特に後者は生活がかかってますから早く一人前になるため必死です。
どうせ王子は護衛もなく城を抜け出したから教えてくれる人なんていないんでしょうね。
王子も一応王家の者なので、どんなに評価が悪くても問題ないでしょうが……
素顔さらして平民として登録しといて問題を起こして身分を振りかざす。はっきり言って詐欺ですね。
まあ噂は王都にかなり広まってますので、それに追加される形で増えるだけでしょう。
それよりも気になるのは……
「職員さん、ギルドってどこまで情報つかんでます?
私の身分や状況も知ってるようですし」
「そりゃ裏表含めて情報屋とはつながってますから。街角の噂話からヤバイのだと貴族の国家転覆計画。あ、国家転覆は別の国だから安心して」
ただし集めても使用しないがギルドの方針なので国に知らせたりしないんだそうです。
「国政に関わらない。なら、なんで王子の事をおしえてくれたんです?」
「そりゃ噂の発信源には教えとかないと」
うわぁそんな事までばれてるなんて。ちょっとやり過ぎましたかね。
まずは一通りの依頼を受ける。これがマールさんの教育方針でした。
採取、配達、調査、護衛、討伐と五種類。さらにこの街から離れないものでとなると配達、護衛は難しいそうで三種類。
普通は初心者のうちにこれらの依頼を受けて自分の得意分野を知るのが良いそうです。ランクが上がる度に五種類受けて自分の成長を調べるのもしておいた方が良いとも。
「マリーの場合は採取と討伐を中心に、後は訓練所で対バカ用に剣術を教える」
「護衛や調査は受けないんですか?」
「護衛が必要な人物が護衛をするのはおかしい。調査にしても護衛されながら調査するの?」
「よく分かりました。では薬草の採取とスライム辺りの討伐を」
ようやく冒険者らしい事ができます。
いきなりゴブリンや小動物系の魔物は難しいと思うのでスライムからです。
そう言えばこの地のみの初心者卒業用の魔物が居るとか。それを倒せればお祝いに名物の魔物料理を御馳走してくれると辺境伯と約束しています。
ただ、なんか微妙な表情してられたんですよね辺境伯。
「それなら常時依頼で出ている。掲示板の一角に専用のボードがある」
「入り口で待ってますので一人で行ってらっしゃいな」
マールさんとミリアンさんに言われ専用の場所に来ると数人の冒険者が依頼を探していた。
こっちを見てくるが仮面を付けていることに気づくとすぐに依頼探しに戻ってしまった。
「えーっと、薬草の依頼はコレっと」
ボードに張られている依頼書にギルドカードを押しつけるとほんのりと光って依頼の受付が完了したことを知らせてくれる。
常時依頼や複数人集めるような依頼は特殊な加工されたプレートが依頼の数だけ掲示板に入れてあり、ギルドカードを近づけるだけでどの依頼を受けているかがギルドカードに登録される。
後は常時依頼ならそのまま外へそれ以外ならカウンターで説明をとなっている。
昔は全部手作業だったらしい。本で読んだだけだけど。
「あとはスライムの常時依頼を……」
「おい嬢ちゃんスライム狩り初めてか?」
スライムの依頼を探していると後ろから声をかけられ、振り向くとおじさんが立っていました。
誰でしょう?このおじさん。




