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刻まれた妖精と剣神征王   作者: 剣神師
第1章 妖精使いし者の集結編
2/4

2話 試練

朝、剣豪孝一は起きた。

だが、そこは見たことのない風景であった。

そう、孝一が昨日寝た所は孝一の部屋。

部屋は床から2mくらいしたとこには天井がある。

だが、ここはどうだ。

床から天井まで5m以上は超えている。

「なんだここは…」

辺りは真っ暗。

孝一の声が反響している。

密室であることが孝一にはわかった。

(密室か…、誰がここまで連れてきたんだ。)

そのとき、足音が聞こえた。

トン、トン、トン…と

この音は明らかに革靴。

つまり、ここには孝一以外に男が一人いる。

(誰だ…)

足音がこちらに近づいてくる。

どんどん近くなってる。

(相手が分からない以上手を打たないとやばい)

孝一は、両手を開いた。

そして、一気に握った。

複製レプリケイション・エスパーダ

孝一の使う魔法の1つだ。

この魔法は、孝一の知っている剣を無から生成するという魔法。

だが、まだ慣れていなかった。

最大で10本、同時に生成できるのは3本とまだこの魔法は完成してはいない。

だが、この魔法は、孝一の知っている剣を出せる。

いま、必要な剣は長剣などではなく、短剣でもない、その中間にある。

そう、干将・莫耶、その片方のコピーでいいのだ。

そして、2本の剣を生成した。

相手を退治する準備は完了した。

あとは、待つのみ…。

トントン…

孝一は、2本の剣を握り締め、一気に斬りかかった。

この暗闇の中だ、見えるはずもない。

と、孝一は思っていた。

だが、その思惑は外れた。

男は、剣が見えたかのように一気に後方に飛んだ。

「へぇ、少しかすったか…」

暗闇の中、男は口にした。

「やるじゃねーか、お前。さすが俺をここに連れてきたわけだ。」

孝一は疑問に思う。

は?俺が連れてきた?いや違う、あいつは勘違いしている。と

暗闇の中で、男は銃を取り出した。

「さ、始めよう。」

銃は二丁。

言わば男も孝一のような感じだった。

両手に剣を持つ男と両手に銃を持つ男がいま戦い始める。

「行くぞ!」

「くそ、やるしかないか!」

干将・莫耶に近い2つの剣を持った孝一、対しては暗闇の中見えているかのような動きをする2丁拳銃を持つ男。

男の名は、御影緯幻。

暗殺一家、御影家に生まれる。

緯幻は、優れていた。

暗殺、銃の扱い、技量、頭脳。

全てが優れていた。

緯幻は、呆れた。

この世界に。

俺を楽しませることのできるやつはいないのか…と。

そして、現れた。

暗闇の中、誰かも分からないのに。

速攻スピーダー

速攻スピーダー、基礎魔法の1つ。

自身の速度を一時的急激に上げることができる魔法。

2人は同時に使った。

まずは、先手。両手に剣を。一気に決める。…と孝一。

銃弾はある。先に決める。妖精なしでも問題はない。…と緯幻。

「うぉぉぉぉぉ」

「はぁぁぁぁぁ」

2人が同時に攻撃。

孝一は、斬撃。

緯幻は、銃撃。

孝一が、銃弾を切り裂く。

すぐさま速攻スピーダー

緯幻の前に、そして両手の剣を構え、攻撃に。

「終わりだ!」

そのとき、声が。

「やめろ!」

暗闇の中、スクリーンが映し出された。

2人は、攻撃をやめた。

スクリーンに映ったのは1人の男だった。

見た目は、20代後半。

「誰だ?」

孝一が問い詰める。

「私は、ミュイール・イスナだ。君たちのことは見ていたよ。さすがはガルド様が見出したものだ。」

「あのガルドだというのか?!俺をここに連れてきたのは!」

緯幻が言った。

ジーグ・ロズ・ガルドを筆頭に作られた妖精使いを見出す機関。

通称ガルドという。

また、ジーグ・ロズ・ガルドの下には3人の者がいる。

その3人のことを三征守さんせいしゅという。

そして、スクリーンに映っているイスナというものはその1人である。

「そうです、御影緯幻。我々が君たちを連れてきました。」

「俺をどうするつもりなんだ。」

緯幻がいい、イスナが答える。

「いま、そこにいる2人にはペアとして行動してもらい、我々の出す試練をクリアしていただきたい。」

「試練?」

「試練だって?」

緯幻が先に、そして孝一が続いた。

「はい。試練を君たちは行ってもらいます。君たちは、試練が終わっても家には帰れません。なぜならクリアした時、君たちは我々の学校に入ってもらいます。」

「もしもだ、クリアできないときは?」

「これは試練だ。出来なければ結末はわかるでしょう?」

(直接的には言わないのか)

緯幻が心の中でいった。

「では、すぐにでも始めたいですが、君たちは初対面だ。10分の休憩を上げましょう。」

「休憩が終わり次第試練となります。試練は、心技体の3つです。まずは、技の試練です。10分後、また、来ますのでそれまでごゆっくりとお待ちを。剣豪孝一、御影緯幻。」

そして、スクリーンが消え、孝一と緯幻のいた空間に明かりが付いた。

「まずは、剣をしまってくれないか?」

孝一は、両手に剣を持ち、緯幻に向けたままだった。

「すまない、今消すよ。」

そして、剣を消した。

「すごい魔法だな。」

「ああ、この魔法は俺が反発してまで独りで身に付けたものだからな」

「反発?剣豪って名前でも気づいたがあの剣豪か?」

「そうだよ、剣豪家の生まれだ。」

(剣豪家なのに魔法を使うのか、だが、それは正解だと思う。剣と魔法が合わされば強くなる)

と緯幻は思っていた。

それは孝一も同じ。

(そうだ、これを身に付けたのは強くなるためなんだ、剣豪家におれの強さを示すために。)

「紹介が遅くなってしまった、俺は御影緯幻だ。緯幻と呼んでくれ。」

「おれは、剣豪孝一。孝一でいい。」

とお互いが名前を知り、紹介をしている時、スクリーンに一度映ったミュイール・イスナという男はというと…

「イスナ様」

「なんだ?」

「全4ペア、8人の準備が整いました」

「ありがとう」

準備とは、試練のことである。

試練は、ガルドに相応しいか決めるものである。

「ガルド様が見出したんだ。さて、誰が生き残るかな」

ミュイール・イスナがスクリーンから消えて10分が経過した。

「緯幻、行こう」

「ああ、そうだな孝一」

今までどんなことをしても開かなかった1つの扉が開いた。

「お入りください。技の試練を行います。技の試練は、名前の通りあなたがたの技を見るだけです。」

技の試練、それは技を見るだけの試練。

ここでミュイール・イスナは、力量を知ろうとしていた。

孝一と緯幻は、扉に入った。

またしても暗い。

「暗いな…」

「だが、時期に付くだろう」

そのとき、イスナの声が…

「まず、我々が出す獣30匹を倒すことが技の試練の合格基準です。1人分のノルマはありません。」

「よし、行くか」

「おう」

緯幻は、まず、拳銃を1つだけ持った。

孝一は、2本の両手剣を生成。臨戦態勢に入った。

「相変わらず、すごい魔法だ。さっき魔法の名を聞いたが、複製レプリケイション・エスパーダか…」

突如、獣が現れた。

すぐさま、孝一が攻撃。

孝一は、剣豪流剣術を使う。

剣豪流剣術、その真の名は……

剣豪信征流けんごうしんせいりゅう

「剣豪信征流、剣豪孝一。行くぜ!」

信征二刀流。

いま、孝一が使っている剣の技。

「うぉぉぉぉぉ」

孝一は、どんどん獣を倒していく。

一方、緯幻は…

「喰らえ」

一発、二発、三発と銃弾を撃ち、獣の頭をぶち抜いている。

だが、一つではスピードが遅くなる。

獣が5匹、10匹と数が多くなって同時に攻撃してくる。

「ふん、それだけ…か?」

腰の左側からもう一つの拳銃。

2丁拳銃である。

「喰らえ」

緯幻は、孝一同様獣を倒していく。

監視室でイスナは…

「御影緯幻。やはりいい。剣豪孝一にしてもいい。こいつらは…」

イスナは、2人を使える駒と思っていた。

「まだ、いるのか」

「終わらせよう緯幻!」

孝一は、複製の剣で頭上に3本の剣を作った。

その3本の剣は、獣に向かって行った。

「空中でも複製できるのか!」

「あぁ、けど軌道を変えられないし、本数にも制限があるんだ」

「だが、やはり強いなその魔法は」

剣と魔法。

この二つは、珍しい組み合わせである。

古式の剣術と現代で一般となった魔法。

しかも合わせることによって、オリジナルを作り出す。

それは、とてもすごいことであった。

「オラぁぁ」

ビーーーーーー

と音が鳴った。

「技の試練終了。このまま体の試練へ移ります。体の試練は、先ほどの獣を20匹出します。ノルマは、1人10匹ではスタート!」

「休憩なしかよ」

と緯幻が言った。

そして、突如獣が現れた。

その獣は、先ほどとは体がかけ離れていた。

「体の試練は、君たちの痛覚を先ほどより10倍高くし、尚且、獣のレベルを高くし、それを排除するという試練だ。」

「簡単に言うと痛みに負けず戦えと?」

「その通りです、御影緯幻。」

体の試練の全容をミュイール・イスナは放送で教えた。

そのすぐあと…

「てことは、攻撃喰らわなければいいんだろ?」

一匹、二匹、三匹と剣戟で倒していく。

そして、空中に出した剣でも攻撃。

孝一のノルマはすぐに残り五匹となった。

「御影暗殺術、銃創じゅうそう

銃創ノ掌とは、銃弾の全方位攻撃である。

この技は、御影暗殺術の中でも覚えるのには1年はかかるものであった。

緯幻も負けず劣らず残り五匹。

「一掃する。」

シャドウ・クワンツ・シャドウ

御影緯幻の妖精フェアリーである。

能力は、影を自在に操る。

「陰の影。奥の手の使用を許可する。」

「了解、マスター。」

緯幻の影からなにかが出てきた。

出てきたと思えばすぐに御影緯幻の体の中に入る。

「ぐっ…!」

御影緯幻がやろうとしてること、それは、妖精使いの奥の手。

妖精融合フェアリーフュージィング

徐々に緯幻の体に黒い模様が広がる。

それは、右腕から右手に広がり、顎から右頬、そして右目へと広がった。

妖精には、このような奥の手があるが、そのほかに妖精単体で使う戦い方や体ではなく武器に宿らせる方法もある。

「複製の剣!」

空中に3本の剣、そして、2本の剣を両手に。

だが、残り五匹のうち二匹を倒すが三匹残ってしまう。

先ほど生成した計5本はすぐになくなった。

「長剣よ。」

剣豪孝一は、2本の両手剣より一本の長剣の方が使いやすかった。

「剣豪信征流、始型しがた三神楽みかぐら!」

獣残り三匹を一掃するため、剣で一撃!

そこから体を一回転してもう一撃!

「ほぉ、これは魔法と合わせた剣術ですか…。剣豪流のではないな。剣豪孝一独自の剣術か。」

ミュイール・イスナは感心した。

影。

それは、緯幻にとっては、魔法。

妖精融合した緯幻は半身陰の影に蝕まれていた。

だが、正気を保っていた。

影塊えいかい蓮華れんげ

それは、右手の影が鉤爪となり、その斬撃は3つの花のようになっていた。

それは獣3体の死にざまだった。

「体の試練終了します」

その放送は、2つ目の試練の終了の合図だった。

「はぁ、はぁ、お疲れさま緯幻」

「そちらこそ孝一」

お互い、傷だからだった。

それもそのはずだ、傷は少ないものの痛覚は以上に高くなっていたのだ。

傷一つでもその体には10倍以上の痛みが走ったに違いない。

「こちらもここまでは合格だ。だが次は厳しいぞ君たちには…な」

孝一と緯幻はこれから最後の試練に入るため1度休憩を挟んだ。

最後の試練は、心の試練だ。

内容は、どのようなものかはまだ不明。

だが、いずれ知ることになるだろう。

これが、ガルドに選ばれた者達の試練だと…。

緯幻は、先ほどの姿から元に戻り、孝一は、すべての剣を戻した。

「行こうぜ、緯幻!」

「あぁ、最後だ孝一!」

そして、最後の試練が始まる。

「どうぞ、お入りください」

最後の扉が現れ、開く。

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