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拍手―魔王とナカバの四方山話 1~7

リクエストいただきありがとうございました。

なお、おまけとして掲載されているものはポチポチして下さった方へのお礼なので、こちらへは再掲いたしません。

ご了承ください。

◆◆◆1~7 「魔力とお食事の話」


魔王とナカバの四方山話 その1


「ちなみに、当然の話だが魔力は肉体部位の全てに含まれている」

「ほほー。まんべんなく、って感じか?」

「いや、部位によって差があるな。基本的に髪や爪、毛、鱗、羽毛など生え変わるものには少なく、逆に体液には特に濃く入っている」

「体液って血と涙の結晶、とか?」

「まぁ、結晶化するほど濃いのはまれだが、そうだな」

「ほむ」

「吸血類はその意味では効率よく魔力を摂取しているわけだ。大気に触れた血液では若干魔力が損なわれているからな」

「ほほー、じゃあ吸血類が一番凄いんだ」

「そうとも言えんな……大気中から直に魔力を摂取できるドラゴンの例もあるし、吸血以外にも方法は色々あるからな……」

「色々って何?」

「まぁ、思い当たらないお前に俺が教える筋は無い」

「えー……」


色々です。えぇ、色々。





魔王とナカバの四方山話 その2


「魔族にとって魔力を取り入れる事は最も手っ取り早いレベルアップの方法だ」

「ほむほむ」

「よって、高位魔族の体は死後厳重に火葬されることが多い」

「え? よって、って意味分からん」

「放っておくと、その体を食いつくされてしまうのでな」

「げっ……ソレってありなのか?」

「ちなみに、高魔力の物はとても美味しい、と魔族には感じられる。お前達にとって高カロリーの食物が美味に感じられるようなものでな」

「うーん、何かちょっと想像つかないなぁ」


実は高位魔族は火葬文化でした。





魔王とナカバの四方山話 その3


「今の話で行くと、魔族の中で一番魔力があるデュランはむっちゃ美味しい御馳走ってことになるのか?」

「まぁ、な……何度か食われかけたしな」

「えぇっ?! お前が?!」

「まぁ魔王になる前の話だ。今でも偶にあるがな」

「意外と命がけなんだな魔王……」


デュランは美味しいよ。





魔王とナカバの四方山話 その4


「やっぱり決め台詞は僕の顔をお食べ?」

「流石に顔を食わせた事は無いぞ……」

「デュランはおいしいよ、とか。猫は美味しいよ、とか」

「また古いアプリゲームを持ってきたな」

「オレサマ、オマエ、マルカジリ」

「確かに仲魔だがな」


元ネタはアンパンマ○と、歪みの国の○リス、女神○生シリーズ。






魔王とナカバの四方山話 その5


「ちなみにどんな味?」

「さぁ……陛下はどこもかしこも甘いですね、と色々肌などを舐められながら言われたが」

「肌も甘いんだ」

「自分では良く分からんが、まぁ魔力が滲み出ているからな」

「半熟カステラ、みたいな。表面に蜜出てるぜー、的な」

「そんな良い物ではないと思うのだが……」


陛下の肌は極上の甘さ、らしい。





魔王とナカバの四方山話 その6


「他に何かそう言う意見無いのかよ」

「意見と言われてもな……原則、魔王である俺にそう言った行為に及ぶことはあまり魔族内で歓迎される事ではないからな」

「そうなの?」

「あぁ。まぁ、匿名にしておくか……例えば」

「例えば?」

「『一度その味を知れば、我が君以外の血は口に出来ませぬ』とか」

「いや。もろバレですから」


発言者は当然あの人です。





魔王とナカバの四方山話 その7


「ちなみに食われた時の感想は?」

「痛いな」

「……意外と普通だな」

「とても痛いな」

「いや、別に普通度変化してないし」

「この前も痛みが過ぎて、若干意識が遠のきかけてな」

「ちょっと普通レベルが上がったな」

「お陰で少しばかり魔界が崩壊しかけたが」

「魔王食っちゃだめー! 絶対ダメー!」


かなり痛いらしいです。






(記念すべき切り替え後初の拍手は「魔力と食事について」でした。

 ちなみに、デュランが具合が悪そうにしていたのも実は本体が「食われてた」せいという裏話があったり……)






 

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