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教え5 最初の信者ですか?

「………ん?いいのですか?もう少し私としてはお話ししたかったのですが」


このように言うことで、まだまだアイディアがあることを示しておきます。これによって、私の利用価値を高く感じさせられるわけです。

いやぁ~、実に教祖らしい行動が出来てますねぇ。前世の経験が頭に残っています。では教祖らしく、迷える子羊のお話をお聞きしましょう。


「いや。まあ、話は聞くけど、その前に1つ聞かせてくれ。……嬢ちゃん。一体何者だ?」


「私ですか?私は、どこにでもいるしがないお嬢さんですよ」


「いやいやいや!嬢ちゃんみたいな話し方する普通の子供はいないだろ!?しかも、神の顔に泥を塗るようなこと考える子供が普通とかあり得ねぇよ!」


ひどいですねぇ。こんなに普通の子供だというのに。

………いえ。私は普通ではないですね。なんと言ったって、私は神に使命を託されているのですから!!

普通ではいけないのです!


「そうですか。そう思われるなら、私は普通ではないということにしておきましょう」


「おお。認めたか。………って、普通じゃないことを聞きたかったわけではないんだよな。お嬢ちゃん、何がやりたいんだ?命が助かりたいだけなら、神に逆らう部分以外を言えば良いだろう」


「ふふっ。面白い方ですねぇ。ただ成功する方法を、なんて私が言っても信じて貰えないでしょう?」


私のような子供が、成功する方法なんて言ったって、信じて貰えないはずです。だからこそ、こうやってパンチの効いたことを言う必要があったわけですね。

……などと言い訳を目の前の男性にはしていますが、実際は私が布教をしたいというのが1番の理由です。


「……な、なるほどな。嬢ちゃん、本当に普通じゃないんだな。まあ、いいや。それなら教えてくれ。俺が、成功する方法って言うヤツを!」


「分かりました。では、ご説明しましょう。…………」


私の前世の経験や知識を元に、この世界でも成功できそうな作戦を伝えていきます。

ただ、私が出来るのは、具体的にこうすれば成功できるというモノではありません。あくまで伝えるのは、どういうマインドを持てば成功できるのか、ということだけです。

私が考えた完璧な方法で成功したところで、その成功は大きなモノにはなりません。大事なのは、自分で考え、自分の手で成功することなのです。


「……どうですか?何か思いつきませんか?」


「ああ。思いついた。最高の、最高の商売が思いついたぞ!」


「それは素晴らしいですね。……これで成功すれば、あなたの過去もムダではなかったと分かるでしょう」


目の前の男性は、目に光が宿っています。先ほどの全てを諦め、狂ったような瞳からは大きい変化。

これが出来たのですから、私の腕も落ちていないようですね。

この調子なら、前世より速いペースで信者の方を増やせるかも知れません。


「なあ、別の神を信仰するというなら、お布施とか払った方が良いのか?」


笑いながらそんなことを尋ねられてきました。そういえば忘れていましたね。

当然と言って良いのかは分かりませんが、我が教団でもそう言ったモノは必要です。私の生活に使ったり、この教団の活動送金にしたりしますから。

ただ、普通の宗教とは違うのは、


「もし、あなたが成功したら、利益の中から神の力である部分の金額を献金して下さい。どの程度の割合で払うのかは、あなたがどれほど神に感謝しているかによって変えて頂いて構いません」


「はぁ。なるほど。……まあ、そういう献金ならいいか。成功したら払えば良いんだな?」


「ええ。お願いします。たまにこの辺を移動していたりするので、私が1人の時に話しかけて下さい」


家族たちに教えるわけにはいきませんからね。今知られたら、家から追放されかねません。家としても貴族ですし、不信心な異端の家だと思われたくもないでしょう。

教えるとしたら、もう少し大きくなってからでないと困ります。せめて、失わせることを躊躇させるくらい強い力を手に入れてからでなければ。


「それでは、私は失礼させて頂きます。あなたの成功をお祈りしていますよ」


「ああ。またな」


私たちは、そう言って別れました。あの方が見せた表情を考えると、未来が楽しみですね。あの方が成功すれば我が教団の名も広まるでしょうから。

……あっ。そういえば、この世界で教団の名前をどうするのか結局考えていませんでした。新しい名前、どうしましょうか。


「ん!お姉ちゃん!」

「あ!フェルル!帰ってきたぁ!」


悩みながら私が家の入り口まで戻ると、そこにシアネさんとタウさんがいました。大きく手を振ってこられたので、私も振り返しておきます。


「ああ。フェルル。帰ってきたのですね。全て買えましたか?」


更に、1人メイド服を着たお母様がやってきました。こちらは、買い物に行く前にも実母とお父様とともに話をした、私の姉妹のお母様ですね。

名前を、カガラさんといいます。


「はい。カガラお母様。問題なく購入できました。幾つかの野菜を店員の方に値引きして頂いたりしたので、お金が少し余っています。あと、他にもおまけなどを幾つか頂きましたよ」

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