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教え4 命を狙われているのですか?

「お姉様にもタウにもやらせるように、という視線でしょうか?」


「その通りだ。フェルル。お前は、全部1人でやろうとせずに、もう少し人に頼るようにしてくれ」

「そうよぉ~。今は良いかも知れないけど、1人で頑張りすぎないでねぇ。いつか疲れちゃうわぁ~」

「そうです。それに、2人の教育にはなりませんので」


シアネさんとタウさんにも仕事をさせろとのことです。

しかし、それでは私の気が収まりません。私、常に何か仕事をしていないと、神のための努力が足りていないのではないかと思ってしまうんですよ。この手を止めるわけには、

……………いえ。そうも言ってられませんね。


「分かりましたわ。では、お二人、お願いできますか」


「「うん!」」


私が視線を向けると、お二人は頷いてくれます。実に純粋な子供ですね。悪役令嬢(取り巻き)の姉妹とは思えません。

どちらかと言えば、主人公やそのお仲間の家庭のようです。逆境に立ち向かって成功していくのは、主人公とかの役割なんですけどね。悪役に求めないで欲しいです。


「……となると、私が暇ですね。お使いに行きたいと思いますが、何を買ってくれば良いでしょうか?」


私は買い物に行くことにします。行くのは、近くの肉屋や八百屋になりますね。

普通は、4歳児がお使いなど行くモノなのでしょうか?

よく分かりませんが、お三方は気にしません。私がこういった行動をするのに慣れてしまっているようです。


「じゃあ、肉でも買ってきて貰えるか?」

「そうねぇ~。お肉屋さんにスパイスが売られてたら、何か安い物でも買ってくれると嬉しいわぁ~」

「あとは、安いお野菜があったらお願いします。フェルルが行くと、おまけをして頂けたりするのでうらやましいですね」


私はお三方からの注文を記憶しておきます。そして、再度確認しておいて、出発。

もう慣れたモノで、なじみとなったお店の方々におまけして貰ったり割引して貰ったりして、買い物をしていきます。こういう所も、子供の利点ですよね。お話をするだけで笑顔になって頂けるので、罪悪感はありません。………ほ、本当ですよ。

そんなペースで買い物をしていき、帰路につこうとしたところ、


「おい。嬢ちゃん」


「………」


「おい!嬢ちゃん待てって!!」


「……ん?もしかして私ですか?どういったご用でしょう?」


少し細い道に入ったところで呼び止められました。

私は何気なく振り返って、戦慄します。なんとその手には、光り物が!(もちろん、青魚ではないですよ。


「物騒なモノをお持ちですね。私を誘拐したところで、大してお金は要求できませんよ」


「ああ?金が目的じゃねぇよ。……俺はなぁ。子供を殺して、死刑になりたいんだよ!もう俺は終わりなんだ。最後くらい、自分の名前を世間に広めたいじゃないか!」


たまにいるパターンの人ですね。自分には何も出来ないと思いたくなくてこういうことやったりする人もいますが、こういう風に死ぬ前に爪痕を残したいという人も多いですよね。

しかし、私とてこういった人には前世で慣れています。前世では、何度も電磁砲を向けられましたから。何度も命を賭けて説得したモノです。


「なるほど。しかし、私もまだ死にたくはないですからねぇ。どうしましょうか。………ふむ。少し早いかも知れませんが、やってみますか」


「おい。なに独り言を言ってるんだ?そろそろ刺すぞ」


おっと。もう決めなければならないようです。本来は、もう少し対策をしてからやりたかったんですけどね。しかし、こうなっては仕方がありません。

少し早いですが、始めましょう。私の新たなる役目を。


「爪痕を残したいんですよね?なら、私に良い考えがありますよ」


「あぁ?それは、お前をここで刺すよりも簡単なのか?」


「簡単かどうかは分かりませんね。でも成功する確率は高いですし、私を殺すよりよっぽど充実しますよ。しかも、悪名も刻めます。とりあえず話だけ聞きませんか?」


ナイフが少し私からそれていますね。悩んでいるのでしょう。

ただ、すぐに私の話を聞こうとしないのは、時間稼ぎだと考えているからなのかもしれません。そう思われているのでしたら、それは払拭しないといけませんね。


「迷っているのであれば、少し話をしていきましょう。私が提案するのは、………別の神を信仰する、と言うことです。実に悪名を刻めそうではないですか?」


「っ!?」


驚いて頂けていますね。掴みはバッチリですよ。後はいかにこの驚きを続けて、こちらへ引き込んでいくかが大切。慎重に、されど大胆にやっていきますよぉ。


「しかし、ただ神に逆らうだけでは印象が薄いですよね?ということで、私が、もう1度チャンスを作る方法を教えましょう。まずは、」

「いや!分かった!分かったから、ちょっと待ってくれ!お前を殺さないから!」


「………ん?いいのですか?もう少し私としてはお話ししたかったのですが」

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