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北アフリカ戦線その2

 戦闘は伊空軍の先制攻撃から始まった。


 充足されない地上とは異なりCR42が主だったが、1.5倍の戦力とロッテ隊形による攻撃でグラディエーターと交戦。


 CR42では手強いハリケーンは4機しかなく、マッキ200が姿を見せると趨勢は決まった。


 英軍も無線傍受と暗号解読で地上撃破は免れたものの散発的な反撃は高射砲に阻まれ、エアカバーを喪失。


 翌日には第11騎兵隊が伊空軍に捕捉され壊滅した。


 海岸線の道路では英の西方砂漠軍麾下、コールドストリームガーズ第3大隊が自由フランス軍機械化1個中隊と共に地雷を敷設しながら撤退していたが、伊軍はエンジンのオーバーヒートや道に迷う等で数日間を空費。


 報告を受けたグラッツィアーニは開始日を9月13日に延期した。


 13日、フォート・カプッツォを本国からの増援部隊黒シャツ師団が出撃。


 同日、リビア師団がソルームで遅滞行動中の第3大隊を捕捉。


 戦車隊を分離、先行させながら数日間慎重に追尾していたが16日、アラム・エル・ダブにおいて先の戦車隊と共に包囲すると第3大隊は投降した。


 この時黒シャツ師団はシディ・バラーニに到達、占領していた。


 グラッツィアーニは黒シャツ師団にシディ・バラーニの東方16km先のマクティラへ進撃、リビア師団に捕虜の武装解除、移送、他の部隊に進撃の停止と陣地構築を命じた。


 ムッソリーニは侵攻を督促したがグラッツィアーニは侵攻せよと命じられ、不十分な戦力で敵を撃破したと捕虜から得た在エジプト軍の情報と共に返電。


 思わず更迭しようとしたが満足な補給をせずに更迭すると士気が下がるとバドリオが反対。


 リビアの喪失はイタリアの滅亡と同義なのは流石にムッソリーニも理解していた為、11月15又は18日には侵攻を再開するように命じるとまずは輸送を円滑にすべく10月28日を目処に復活しつつあるマルタ島占領を開始する事になった。

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