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第2話

 2人に紹介されたギルドに行くと、巨乳で金髪のお姉さんが出迎えてくれた。


「お待ちしておりました。あなたがアルドさんですね。お話は伺っております。早速ですが、実力試験を受けてもらいますよ。我がギルドは、強いものが欲しいのです。それこそ、A級モンスターと渡り合えるような人が。貴方がそれに足るものか。確かめさせてもらいます」


 面白い。俺の実力を奴らに見せつけ、とっとと合格するとしよう。


 お姉さんに戦う場所へ案内されると、1人の老人が立っていた。一見するとただの老人だが、立ち方やオーラは達人そのものだ。この人、強いな。


「ほっほっほ。儂はこのギルド最強の戦士じゃ。驚いたか?」

「いや。むしろ納得がいった。そんだけのオーラを出してんだ。最強を名乗るのも納得だよ」

「……ほお。少しは出来るようじゃのお。ほとんどの奴は、儂のことを雑魚だの老害だの言ってくれるんじゃが」

「そいつらに見る目が無いってだけだ。強いものが見れば、あんたの強さは一目で分かる。さあ。さっさとこいよ。素手で戦ってやる」

「ほお。この儂相手に素手か。儂はS級モンスターすら倒せる男じゃぞ。そんな儂に素手で勝てると?」

「確かにあんたは強い。だがあんたの目は、まだ世界の厳しさを知らない目だ。その程度の雑魚など、片手で事足りる」

「ほっほっほっほっほっほ。言うではないか。ならば、本気で行くとしよう」


 そう言って、爺さんは巨大な剣を手に取る。ずいぶんと強そう……いや、強い武器だな。何千、何万ものモンスターを屠ったであろうことは容易に想像できる。


「行くぞおおお!」


 爺さんは大地を蹴り、一気に俺に接近する。並みの相手なら、何もできずにやられておしまいだろう。A級モンスターを瞬殺できる奴でも、何が起こったのか分からずやられてしまうだろう。長年の経験と鍛錬による圧倒的な速度と力。オーラ、技術力。老人だというのに大したものだ。それにあの光り輝く剣。魔力で強化してるのだろうが、あの剣で斬れないものは恐らくこの世に存在しないだろう。この人なら、並大抵のS級モンスターは瞬殺できるだろうし、伝説と言われる最強最悪の存在、SSS級モンスターともいい勝負が出来るだろう。だが


「ぬるいな」


 俺は爺さんの剣を片手で受けとめた。どんなものを斬る剣だろうと、掴み方を工夫すれば斬られることはない。ようは技術の問題だ。この人の技量より、俺の技量がはるかに上だった。それだけのこと。


「!? 馬鹿な! 儂の攻撃を」

「だから言ったろ。片手で余裕だって。もう終わりだ」

「何を……!?」


 奴が俺の言葉に疑問を感じた瞬間、奴の体に無数の殴られた痕が付き、剣は粉のようにぼろぼろとなった。そして、爺さんは部屋の壁まで飛んでいき、叩きつけられた。


「ま……参った」


 その言葉を最後に、爺さんは気絶した。殺す気ではやってないから大丈夫だと思うが、あの様子だと、病院に連れてった方が良いかもな。うっかりやりすぎてしまった。お姉さんの方を振り向くと、絶句していた。そんなに驚くことだったのか。この程度のことなんて、俺からしたら日常茶飯事も良い所なんだが。ともかく、俺は無事に合格し、このギルドに入ることが出来るようになった。給料も美味しいし、あの姉妹に感謝だな。

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