0.生足短パン
※いい子のショタは見ないでください☆
パタパタ……。暗闇の中、私は羽ばたく。
――まさか、人間から小悪魔に転生するとは……。
人型の小悪魔ではなく、コウモリ型の小悪魔である。詳細に言えば情報は足し算だけでは済まされない。
端的に言おう――。
目玉は赤く……数は一つ。黒い毛玉にコウモリの羽と、悪魔の尻尾が生えている。
――どうしたものか。
と悩む理性に、本能が訴える。
――ころ――せ。人間を――せ。人間を殺せ。
惰性で本能に従い、生き長らえて……悠久の時が経った――。
まるで、長く昏い悪夢を見ていたようだった。
――あれが、私?
フライドチキンをかじるように、人の首を噛みちぎり、生き血をすする――。
ある時は――黒い毛玉からコードの如く伸びた筒がストローの役割を果たし、生きた人間を一瞬で干からびたミイラにした――。
――こんな時は。
脳裏に小柄なシルエットが浮かび上がった。
――ショタだ!!
ショタを探しに、ショタコンの小悪魔は悪夢から飛び立っていった。
一方。
悪夢のような現実に残された少年は。
「……僕以外、死んだ……?」
死体の山から、一人の貧相な少年が這い出る。
「あいつら、帰った……?」
銃声はもうしない、と状況を整理するために呟く。
「あれは……なんだ?」
死にかけの少年は、ぼやけた視界で黒い球体が空中に浮き、こちらに近づいてくることに気づいた。
「ドローン……?」
逃げる力はもう、残されていない。
ただ、見つめ続ける――。
栓がされたような耳が――、野太くなったり、甲高くなったりする、女性の声を拾った。
「うほっ! これは、いいショタ! 生足短パン最高ですぞ! うぇい、うえぃ、うぇーい!」
それが、少年と変態コウモリの邂逅であった――。




