2 私、魔法が使えるみたいです。
今日はここまでです。次話はいつ投稿できるかわかりません。細々とやっていくつもりです。
私はカティア、ここメラスにある孤児院で生活している。
私はあの後、けがが完全に治るまで村長の家に置かれた。
けがが完全に回復して帰ってみれば、孤児のみんなが出迎えてくれた。
それにしても、あの夢を見た日以来、体調がすこぶるいい。
それに、記憶が戻ってから気が付いたのだが、文字が読める。
もちろん孤児院では教育なんてしてもらえない。みんな自分のことで精いっぱいなのだ。
この文字は、日本語というわけではないが、なぜか読めるので不思議だ。
さて、私はこれから教会に行って「開放の儀」を行う。
この世界には魔法がある。魔物もいる。そんな魔物も魔法を使ってくるやつはいる、つまり人間にも使える奴はいるわけで。
使えるか使えないか。使えるなら何に最適か、というのが分かるのである。
「カティアさん、準備はよろしいですか?」
神父さんが水晶をもって聞いてくる。
私はうなずいた。
「では開放の儀を行います。水晶に触れてください。ステータスオープン」
私は右手で水晶に触れた。
「あなたは、魔法に縁があるようです。それと、あなたはこれから自分でステータスを確認することができます。」
魔法を使えるのは素直にうれしい。帰ったらすぐにでも見てみよう。
――――――――――――――――
「…何これ…」
私はいま、びっくりしている。
それはステータスについてなのだが。
【名前】カティア
【種族】人族
【職業】孤児
【年齢】9歳
HP 170/170
MP ∞/∞
STR 15
DEX 120
VIT 8
INT 2800
AGI 90
MND 7400
LUK 140
【スキル】
ストレージ
【特殊スキル】
創造魔法 Lv.12
【魔法適正】全属性
まずMP。無限って何!?それにINTとMND。神父さんが魔法に縁があるとか言ってたけどそのレベルじゃないよね?
普通INTなら100を超えれば良い方、200を超えてれば国家レベルで重宝される。MNDは魔法による治療の回復度で、100以上あれば軍で重宝され、一生遊んで暮らせるくらいの名声が手に入るらしい。
しかし、そんなことよりも大変なことがある。そう、創造魔法である。
特殊スキルとはまれに持って生まれる珍しいスキルだ、レア度こそあるものの持って生まれること自体がすごくまれなのだ。
そして、このLvも問題だ。
通常、特殊スキルはLv.11までしか知られていない。しかも最後のLv.11が300年前に現れてから一人も現れなかったというくらい珍しい。
神父には他人のステータスについて秘匿責任があるからいいものの、これは人に見せるわけにはいかないな…
表面上だけでも変えることできないかな…例えばMP 20くらいまで…
などと考えていると、ステータスが文字化けしだし、MP欄が 20/20になった。
えっ。書き換えられる…?試しに試してみる。
INTが60になった。
これはすごい。これで他人の前でステータスを出すことができる。
ということで…
【名前】カティア
【種族】人族
【職業】孤児
【年齢】9歳
HP 170/170
MP 20/20
STR 15
DEX 120
VIT 8
INT 60
AGI 90
MND 70
LUK 140
【スキル】
アイテムボックス
【魔法適正】全属性
という感じになった。
ストレージがアイテムボックスになっているのはストレージがアイテムボックスの上位互換でそれなりに珍しいからなのだ。
面倒ごとは避けるべきなのだ。