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いいえ、ただの転生です。  作者: プラム
1/9

1  私は日本人?いいえ異世界人です。

ノリと勢いで書いたものです。文章におかしなところがあっても気にしないでください。



「…背中、痛っ…」


 私はカティア…孤児。みんなからはティアって呼ばれてる。

 さっきまで私は二段ベットの二階で寝ていたはずだ。

 それなのに、なぜ天井がこんなにも高いの…?

 私は顔だけで辺りを見渡す。私の横にはベットの柵。無残にも柵をつないでいたつなぎ目は雑に折れている。

 私は二段ベットの二階から転げ落ちていたのだ。

 その時であった、いきなり激しい頭痛が起きたのだ。

 それによって意識がまた闇に吸い込まれていった…。







――――――







「……えてますか。…聞こえてますか…。」


 かすかに聞こえてきた声に、ティアは目を覚ます。


「…あ、目が覚めましたか?」


 声のしたほうに顔を向けると、女の人がっ立っていた。しかもすごく綺麗な人だ。

 しかし、この場所はさっきまでいた、孤児院の部屋ではない。しかもすごく明るい。

 私が何も言わず呆然としていると、女の人のほうから話しかけてきた。


「こんにちはカティアさん…、いえ巳波(みわ) 冨生(とみお)さん」


「えっ…?」


 そう言われて、私はぽかんとなった。

 いきなり、いつもと違う名前で呼ばれたからではない。

 そう、私の前世。日本人だった時の私の名前だ。


「思い出しましたか?あなたは前世、日本で交通事故で亡くなったことを。」


 あぁ、そうだ覚えている。私はもともと日本の三士族の三輪の分家の息子だった。

 三士族とは日本の経済や政治を支えている、家系の大本の三つの家のことを指す。

 そして、三士族の分家はそれぞれの本家の護衛という立ち位置であった。

 そんな中、私は本家三輪家の娘。三輪 香奈子という少女の護衛を任されることになっていたのだ。

 もっとも、年の近かった香奈子と冨生は護衛などという関係は建前で、年の近いものが彼しかいなかったため。というのが一番近い理由ではあった。


「あなたは、三輪 香奈子の高校への護衛中、車にひかれそうになった彼女を助けようと車の前に飛び出し死んでしまいました。」


 そうだ、覚えている。私は護衛中に車にひかれてしまったのだ。

 そんななことを思っている中、私の中にここはどこ?という疑問が浮かんできたのであった。


「ここは神託の間です。あなたにお伝えしなければいけないことがあってきていただきました。」


 心が読めるの?などと思っていると、


「神託の間では神々は人の心を読むことができるんです。」


 と教えてくれた。

 

「それで、お伝えしないといけないことなのですが。あなたが転生したことはもうお分かりだと思います。」 


 いくら馬鹿でもこれだけのことがあればわかる。


「そして転生の際に不手際がありこちらの世界に来てしまいました。」


 不手際?


「はい。あなた達人間は死んだ後は、輪廻転生の輪に乗って記憶が完全に消えた状態で地球で転生するのですが…」


 その転生の際に問題が起きたと?


「そうですね、普通あちらの世界の人間たちはこちらの世界に来ることはないのですが、あなたは何かの間違いでこちらの世界に来てしまったんです。私たちもこんなことは初めてなので戻す方法もわかりませんし…」


 それと、私の前世の記憶があるのは何か関係が?

 そう、私が気になっているのはそこだ。地球では完全に記憶がなくなって転生するのであれば、なぜ私は記憶があるのか、となる。


「そうですね、普通あちらの世界では転生する方の記憶を消す方法があるのですが、こちらと方法が違い…」


 つまり私は向こうの人間だったから、こっちの方法がうまく効かなかったと?


「話が早くて助かります。そうですね、それで不便をおかけすると思うのでお詫びということでここにお呼びしたのです。」


 お詫び…?


「はい、あなたには私の眷属…創造神の眷属になっていただこうと思います。」


 創造神…?眷属…?

 いきなり話が飛躍しすぎて私は、なにそれ?という感想しか出てこなかった。

 するとまた心を読んだのか。


「創造神は私のことですね。眷属とは神の力を持った神の使いということなのですが…、今回のあなたの場合は私の力だけ分け与えようと思っています。さすがに私たちの不手際でこちら側に来てしまった方を、使いにするのは私たちの沽券にかかわりますので」


 私は戸惑いっぱなしだ。


「おっと、そろそろ時間になってしまいますね。戻る準備はいいですか?」


「えっ、まだ聞きたいことが…」


 突然、世界が暗転した。と同時に意識も薄れていく…




――気が付くと私は、孤児院のある村の村長の家にいた。


「お、目が覚めたぞ!みんなを呼んで来い!」


 村長が奥さんに声をかける。

 しばらくすると、奥が騒がしくなってきた。


「ティア!大丈夫か!?」


 孤児院の院長が真っ先に飛び込んできた。

 そして、しばらくして分かったことだが、私は夜ベットから落ちて肋骨を折って血を吐いて倒れていたらしい。肋骨といっても背骨に近い肋骨だったらしく背骨が折れたと思って焦って、村で唯一治癒魔法の使える村長の奥さんにたのみこんだらしい。ちなみになぜ血を吐いていたのかわわかっていない。

 血の量が少なかったから肋骨を折ったのは関係なくて鼻血などが出たのでは?という憶測が飛び交っているが真相は定かではない。

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