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三、肖像(写真や似顔絵)について

挿絵(By みてみん)


レモン「絵郎はここにもサインを入れているんだな」

カボス「ここってどこだ?」

レモン「ん、もしかしてカボス、挿絵表示設定を非表示にしてるな」

カボス「ああ、挿絵か……。(表示設定を切り替える……っと。)あ、これか。俺たちだな」

レモン「僕はともかく、カボスはひどい顔に描かれているな」

カボス「ひどい顔って言うなよ。多少の悪意は認められるとしても、結構そっくりに描いてくれてるぜ」

レモン「それは間違いない。たぶんカボスの場合は、ソックリ描写をおさえめにしたほうがイケメンに見えるんだろうな」

カボス「……」


レモン「なあ、カボス」

カボス「あ?」

レモン「もしもカボスが人間で、日本国憲法に定められた人権をゆうする立場だったなら、『幸福追求権』の観点から絵郎に対して削除の申し立てができるぞ」

カボス「……え?」


レモン「肖像権という概念がある。つまり、自分の肖像を勝手に描かれたり写真に撮られたり、それを公表されるのを拒否する権利のことだ」

カボス「おう……」

レモン「人格権の観点から、この肖像権ってやつを考えてみよう。この場合、プライバシーだね。この画像を見ただれかが、果樹園かどこかで偶然キミを見かけて、『お、あのひどい顔したやつ、絵郎の描いたカボスじゃねえ?』ってことになったら……つまり、絵郎の描いた絵のせいで、キミの素性が世間にバレてしまうようなことになれば、絵郎はキミのプライバシーを侵害したことになるだろう」

カボス「……」

レモン「いやいや、なるんだよ」

カボス「否定したつもりはないんだけど」

レモン「その場合、キミは絵郎に人格権を侵害されたことになるから、絵郎に肖像の削除を申し立てることができる」

カボス「はあ……」

レモン「それと、財産権に関わってくることもある。これはカボスには関係ないことだけど、念のために説明しておくと……」

カボス「ん?」

レモン「世の中には肖像と広告を合わせることで金銭的な価値の出る、タレントっていうような人たちがいるんだ。まあ、カボスには関係ないことだけど、念のために説明しておくと……」

カボス「大事じゃないことを二度言うな」

レモン「芸能人だったりスポーツ選手だったり、そういう人たちだね」

カボス「……」

レモン「そういう人たちは、自分の『肖像』をある意味で商品として使っているようなものだから、勝手に使われちゃ困るんだよ。パブリシティってやつだね。まあ、カボスには……、というかそもそも、カボスは人間じゃないから、そういう意味ではなんの権利もゆうしないんだけどね」

カボス「……」

レモン「いやいや、有しないんだよ」

カボス「否定したつもりはないって……」






レモン「そうそう、人格権のほうに話を戻すけど、肖像の使用方法によっては名誉毀損につながるって場合もあったりするんだ。まあ、『肖像権』って言葉自体は憲法や法律に使われている言葉じゃないから、こういうふうに人格権や財産権、過去の裁判の判例なんかを鑑みて問題かどうかを判断されるんだけど、とにかく他人の権利を侵害する恐れのあることはやらないっていうのが一番じゃないかな」

カボス「……特に、こういう投稿サイトはユーザにとっては自分のサイトじゃないわけだしな」

レモン「お、いいこと言った、カボス。打ち合わせをした甲斐があったなあ。ここは小説投稿サイトだから滅多にないだろうけど、挿絵機能があるから念のために。一般人であっても有名人であっても、肖像(イラストも含めて)を載せるのは他人の権利侵害になる恐れがあるからやめようよ、ってことだな。……あ、そうだ」

カボス「まだあるのか」

レモン「参考までに、ちはや れいめい さまのエッセイ『100円ショップの色鉛筆からはじめたアナログイラスト日誌』のURLとNコードを貼ってくれないか」

カボス「なんでだよ」

レモン「ちはや さまはイラストを載せていらっしゃるから、第一部分に肖像権に関する注意書きがあるんだ。運営さんへ確認済みの事項なんだってさ。大丈夫、許可なら絵郎がとってくれてるから」

カボス「……」



 小説情報ページURL:

 Nコード:

    [追記]念のため、後書き欄へ移しときました。


レモン「よし。よくやった、カボス」








レモン「ん、なんだカボス、そのまだ何か言いたそうなひどい顔は。打ち合わせたことは全部しゃべったはずだと思うけど、まだ何かセリフがあったっけ?」

カボス「俺の……、俺の人格についた傷に、レモン果汁がみるぜ」

レモン「……」




とりあえず、思いついたことを書き終えたので、閉じますね。


本当は、引用の条件について、公開された著作物うんぬんというのも書こうと思ってたんだけど……

そもそも「著作物」の認識が……とかいろいろと難しくてやめました(笑)

こういうのは、ちゃんと法律の専門家の書いた記事を読んでもらったほうがいい。

というか、そういう意識を広めるためにこのエッセイのようなものを書いたわけで……


なので、

ネットで活動するのなら、権利について、少しは勉強しときましょう。


と、いうことで。






[謝辞]

ちはや れいめいさま

レビューをいただいたうえに、肖像権関連で作品ご紹介の許可をいただき、ありがとうございました。



[追記]

やっぱりURLとNコードはこっちに移します。


ちはや れいめい さまのエッセイ『100円ショップの色鉛筆からはじめたアナログイラスト日誌』

https://ncode.syosetu.com/novelview/infotop/ncode/n5257el/

N5257EL

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