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盗賊を撃退…… いや、蹂躙した後は特に何も起こらずにすんなりと森を抜けられた。


ディーフは盗賊蹂躙時のある事に気づいた


「なあ、シャル アルゴス〇百目を使った時 何の能力を使って空を飛んでたんだ?」


シャルを直視はしていなかったが、あれは完全に空中から声が聞こえていた。TRAN〇-AMでは、空は飛べないはずだ。スラスターをつけていたなら別だが、スラスター自体は能力ではないからそれは違うと思う


「ん?あれは飛行アビリティを使ったんだよ」


飛行アビリティ? シルバー・クロ〇のやつか?

そうか。背中に飛行アビリティの羽根を生やして、羽根の全面にアルゴス〇百目を付け加えたのか……


「能力同士の融合って事か?」


「そうそう。アルゴス〇百目には飛べる能力は無いから 見た目的にも生々しい羽根より、機械みたいな羽根を生やしてから全面にアルゴス〇百目を付け加えたんだよ」


妹がどんどん人間を辞めていってる……

キメラかよ……


「そうなのか…… そんな派手な事をしなくてもあの程度の奴らすぐに片付けられたんじゃないか?」


精神攻撃に加え、王〇財宝を使って絶望的なまでに蹂躙しなくても妹の『能力』なら1秒もかからずに戦闘を終わらせられたのではないか?


「え?まぁ、そうだけどさ… やっぱり異世界での戦闘(蹂躙)は初めてだったし、能力の掛け合わせも試したかったんだよね。 あの人達には悪いけど実験台になってもらったよ」


性格悪いな………

前世だとそこまで性格悪い風には見えなかったが………

まぁ、失敗してたとしても他の能力で終わってただろうし、結果的には妹に助けてもらった事になっている…。

これ以上は俺の口出しする部分ではない。


「そうか…。 助けてもらった形になったな。ありがとう。」


素直に感謝の言葉を伝えた


「どういたしまして。てか、おにぃ スキル持ちを始めて見たんだけど、スキルって貴重なものなのかな?」


そうだ。盗賊のリーダーは俺の下級陽魔法のフラッシュを 魔法除去(マジックキャンセル)と言うスキルで防いでいた。

母親のリリィはスキルは持っていなかったので、わからないが 盗賊程度でスキルを持っているとなると案外スキル持ちはメジャーなものなのかもしれない。


「んー。分からないな。 村に着いたら聞いてみるか」


いくら妹の『能力』があっても、流石にこの世界でのスキルがどのようなものなのかは知りえないかもしれない。

この世界の住民に聞くのが一番だ


「そうだね。この世界の事はこの世界の人に聞くのが一番だね!」


案の定妹の『能力』でも分からないみたいだ。

もう少しで森を抜ける

森を抜けたらすぐ村に着くとは聞いていたので、村でやることが出来た。


「よしっ、村までもう少しだ。『能力』を使わずに頑張って歩くぞ」


「了解~」


『能力』の部分を強調して言ったのだが素直に歩いてくれるみたいだ。 少し意外だ


「てっきり、ど〇でもドアかなんか使って一瞬で行くと思ったよ…」


「おにぃ馬鹿なの? 旅ってのは結果もそうだけど、過程も楽しむものでしょ? 例えば旅行へ行こうってなって、ど〇でもドアを使ったらどう思う?」


「変わる景色が見れなくて楽しくないな…疲れないけど…」


「疲れるのも旅行のうちなの!おにぃって真面目だけど、そういうところは馬鹿なんだね!!」


完全に論破されてしまった……。

言い返す言葉もない…


「すまない…。」


「分かればいいんだよ分かれば」


これ完全に煽ってるな…。

言い返せないから話題を変えよう


「と、ところで村についたらどういう俺ら設定にする…?」


「設定?」


「俺は魔法の才能があるから魔法使い見習いって設定が通るだろ? 流石にシャルの『能力』は他人に公言できるものでは無いし、あまり見せてもいいものとは言えないじゃないか」


「うーん…。そうだね 設定…か 見習い剣士とかはどうかな?」


剣士か 剣と魔法の世界ならベタっちゃベタか

ただ、剣をどうするかなんだよな…

結局『能力』で剣を生成して誤魔化したところで、剣の才能がなきゃな…


と考えているとシャルルが1振りの禍禍しい剣を握っていた


「それは?」


「私、剣は造れても 剣の才能がないから、剣の方の能力をすごいのにすればいいんじゃないかって思ってさ 『〇具一斬必〇 村雨』造ってみたんだ」


それって………

少しでもその剣で斬ったら呪いが全身に回り斬られた奴は死ぬ武器じゃねぇかよ…


「何かの拍子に自分を斬ったらどうするんだよそれ……」


「大丈夫、大丈夫。私の身体を常にデッドプ〇ルみたいな状態にしてるから」


あぁ、あれはアメコミか… 一応漫画だから再現可能なのか………

こうも簡単に一撃で相手を倒せる武器と不死身の体を手にする妹を見てると頭が痛くなってくる。


そうしているうちに森の出口が見えてきた


「そろそろ出口みたいだぞ」


「だね」


なにやら出口の方が騒がしい気がする


「今言った能力の他に何か常時身につけている『能力』はあるのか?」


嫌な予感はした


「さっきも言ったじゃん超高校〇の幸運だって」


おま、だからそれ代償あるって………


ブックマークしていただいてる方々ありがとうございます!


目に見えるものがこんなに嬉しいとは……

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