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王国勇者編1

王国勇者編を2、3話入れます


場面は少し遡りーーーーーー


「皆様。王がお呼びですのでこちらへ」

白い礼服を纏った男が五人に言った。


「みんな。どうする?」

代表して不知火裕哉が他のクラスメート達に聞いた。


「行く、しかねぇだろ…」

二宮航が同意した


「そうね。行くしか選択肢は無さそうだし…」

日向彩も同じく返事をした。


「うん。彩が行くなら私も行く。」

大槻葵も友人の彩と共に行動したいらしい。


「・・・・・・」

紅月習は何も言わない。


イラついていた航から怒号が飛ぶ


「おい!紅月!テメェみたいなヲタク野郎が皆に同意しないのかよ!こういう展開はヲタクが一番好きな展開だろうがよ!」


「航!辞めろよ!紅月だって混乱しててスグには頷けないだろ。返事一つで俺達は殺し合いの世界に足を踏み入れるんだから…」


「悪い。不知火。僕も行くよ。」

保留にしていた答えを出した習。

そのタイミングを見計らい白い礼服の男が王の元へ五人を案内した。


「さぁ、皆様こちらです。」


男の従者が王の間への扉を開けた。


王の間というのだから目が眩しくなるほどの金や財宝を使っているのかと思いきや、局所的に散りばめられている。

質素なのであろうが、裕哉達一般の学生には質素という言葉は出てこなかった。


「成功したか。」

玉座に座っていた王が一言白い礼服の男に尋ねた。


「ええ。恐らくこの五名の中に神剣適合者も出るかと。」


何が成功なのか。

神剣とは何なのか

裕哉達は知らない。


「あ、あの。」

ここで裕哉が口を開いた


「ん?どうかしました?」

礼服の男が聞く


「成功とか、神剣とか聞こえましたがどういう意味なんですか?」


「それについては私が答えよう。

まず、成功の件だが、我が国の宝物庫には誰にも扱えない聖魔武器が何点かある。それを扱えるであろうという事が成功の件だ。

次に、神剣だが。今私が座っている玉座の後ろに剣が一振り刺さっている。その剣は建国の際に振るわれたとされている。曰く、その一振りは天を裂き、地を割るという伝承があるが。建国時の勇者が、我々には過ぎた力と地面に突き刺してしまった。しかも、ただ突き刺しただけではなく剣に魔力を流し。剣を抜くだけではなく、剣に選ばれなければならないのだ。」


「選定の剣……」

習がボソッと言った


「銘をエクスカリバーと言う。元々剣に名前などなかったらしいが勇者が地面に突き刺した時に銘を言ったと伝わっている。

さぁ、五人の勇者よこの神剣エクスカリバーを引き抜いてみよ!」


唐突に始まった選定の儀式

これは他の奴らを見返すチャンスだと一人思う習であった。

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