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3

物心がついた時、衛と美緒は前世の記憶を取り戻していた。


ガブリエルの言っていた通り、美緒が姉で衛が弟になっていた。


この世界での二人の名前は 美緒がシャルル 衛がディーフ


家族は3人家族だが、シャルルとディーフは親を本当の親と見ておらず兄妹だけが本当の家族という認識を持っていた



「シャル!ディー!ご飯の準備を手伝ってちょうだい!」


母親のリリィからの呼び出しだ


「「はーーい」」



無邪気な返事をしこの世界での母の元へと2人は向かった


「シャル、貴方は盛り付けを、ディーは食器の準備をしてちょうだい」


「はいお母さん」 「わかったよお母さん」



それぞれ別の役割を与えられテキパキとこなしていく



「二人共いつもありがとうね、お父さんがいれば……」


「お母さん、その話はもうやめてって言ったよね」


「そうだよ。僕たちずっとお母さんのそばにいるからさ!」



記憶を取り戻す前に父親は亡くなったらしい。 この手の話になるとはぐらかすように私達がいるから落ち込まないでと母親を諭す2人であった。



「そうね、そうよね… でもごめんなさい…貴方達には街の学校に通ってもらうことになったの…」



「「えっ?」」

初耳である


学校に行かせられるほどの費用がとてもあるようには思えないが……



「お金のことなら心配しないで、子に心配される親なんて恥ずかしいでしょう?」



どうやら顔に出ていたようだ



「で、でも…」シャルルが言いかけるが



「いいのよ、それに貴方達この前 七歳になったでしょ?このドラン王国だと六、七歳から学校教育が始まるのよ 少し遅いくらいだわ お金の事を心配するようならしっかり学校へ行ってちゃんと働いてお母さんを養ってよね」



本当の家族と感じてはいなかったがここまで女手一つで育ててもらった恩はある。


恩を仇で返すような事は絶対にしない



「わかったよ、お母さん。でもこの辺りに学校なんてないよね?」


「ええ、それなんだけどね………」

――――

どうやら全寮制の学校へ行かされるらしい。


出発は1週間後


ちなみに時間の概念は元の世界と同じようだ

「さぁ、ご飯にしましょう!」

「「「いただきます!!!」」」



新たな旅出を楽しみにしながら2人はご飯に手をつけた

3日坊主にならなきゃいいんですけどね…

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