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こうしてドラン王国に入国した俺たち三人はまず、王立学校に手続きに行った。

アンリの入学枠だが詐称のスキルを使いすんなり入学できたそうだ。


「この後はどうします?」

寮の部屋の確認をしたアンリが尋ねてきた

因みに部屋割りだが俺とアンリが同じ部屋で

シャルが他のルームメイトと一緒だ。


「とりあえず、シャルを呼んで街でなにか食べようか」


なんと王立学校に入ると毎月銀貨一枚支給される。

元の世界の価値だと約十万円相当だ。

それだけ生徒に期待しているということだ。


正直俺らには通貨は必要ないんだけどな…

というのも旅の最中はシャルのあの日夢みた異能(イマジン)でとりよ〇バッグを使っていたから好きなものを好きな時に出せたからだ…。

まあ、それは置いておいてどこで必要になるか分からないから節約するに越したことは無いんだが今日くらいはいいだろう


「じゃあ僕、シャルさんを呼んできますね。」


「ああ。正門前で待ってる。」


男子寮と女子寮は別の棟だ。

よくある量産型ラノベならハーレムを作ったり王女様と同じ部屋になったりするがこの世界ではそういったお約束は無いみたいだ。


少し考え事をしていると、この世界じゃあまり見慣れない顔の女子二人が歩いてきた。

咄嗟にディーフは上級陽魔法のインビジブルを使った。

この魔法は自分を透過させることが出来るが動いてしまったり声を出したりしてしまうと魔法が解けてしまう上に気配までは消せない。

なのでディーフはその場に固まり耳を立てた


「葵はさ、この世界の事どう思う?」


「どうって?まだ召喚されて1月も経ってないから分からないことだらけだよ…。まあ、戦争に繰り出されないだけ今はまだマシかな…そう言う彩はどう思ってるの?」


「私? 私は意外と過しやすいと思っているよ。訓練して、こうやって自由な時間も与えられて。なんか部活終わりみたいじゃん?今のところは好きだな。」


まだ会話は続いていたが女子二人は何処かへ歩いていった。


アオイ?アヤ? それにあの容姿 召喚された勇者か。しかも二人も召喚していたとは…

この場にアンリがいればスキルの鑑定が出来たんだけど…

なんてタイミングが悪い…


「あ、いたいた!おにぃ!」


丁度二人がやってきた。


「どうしたんです?そんな顔して」


「いや、それがだな…」


先程あった事を二人に話した。


「勇者が二人も召喚されたんですか…!?」


「シッ!アンリ君声大きい!」


幸い周りには誰もいなかったので誰にも聞こえてはいないはずだ


「複数人の勇者召喚は無いと思っていたが… 一人だったら説得に応じたりするが、二人、複数人になると『あいつは洗脳されてる!』とか言ってまともなヤツを排斥して聞く耳も持たなくなるからな」


これもテンプレ展開っちゃそうなのかもな


「まあ別に誰が何人来ても私に勝てるわけないでしょ?」


「それはそうだが…古代ウルクの王も慢心してユニク〇着た主人公に負けてるだろ。冷静にな」


チート級のキャラが慢心して雑種呼びしてた主人公に負けるアニメは俺もシャルも好きだったからな。慢心せずして何が王かなんて言わせないぞ


シャルがこっちをムッとした顔で見てきたが気にしない。


「まあ、アオイ アヤ という人名が聞こえたらそっちに向かう。そこでアンリの鑑定を使ってスキルを見る。最悪その場でシャルにスキルを盗んでもらうかもしれないが…。」


厄介なものなら『無かったことに』するのでもいいんだが、こちらの世界の能力もシャルには覚えておいてもらいたいからな


「わかりました。」

「オッケー!スリルがあって面白そうだね!」


「とりあえず無闇矢鱈に探してもキリがないから先に飯でも食べに行くか」


何万人 何十万といる人の中からたった二人の人間を探すのはいくらチート能力があるからといってもかなり難しいだろう。


行き当たりばったりだが、いたら確認する程度で最初はいいだろう

勇者一行との初邂逅?です

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