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「んで、今回は何をすればいい?魔王を討伐か?ドラゴン退治か?それとも神殺しか?」
誰もが見惚れるような剣を持った青年
一ノ瀬一騎は自身の召喚者にこう訪ねた
「勇者よ、貴女がどの様な生き方をしてきたか今の問いかけで察した。私が貴方を召喚した理由、目的は他国の勇者を滅して欲しいからだ。」
一騎は他の世界に何度も召喚されていた勇者だった。
だが、勇者同士で戦わせるバトルロワイヤル形式は今回の召喚が初めてだった。
「なかなかやりがいがありそうだな。因みにこの世界は魔法 スキルの類は存在するのか?」
「ああ。我が帝国の勇者召喚では常人では覚えられないようなスキルが一つ付与される。貴方も既にそのスキルを獲得しているはずだ。」
ふぅん。つまりチート能力、ね。
だけどまあ、他の世界でのチートが引き継がれてるなんて言えないしな。この世界でのスキルはっと……
と一騎は自分のスキルを確認すると
『即死回避』
「お、これか他のチート勇者を相手にするにはかなり有利なスキルだな」
一騎の言う通り。他のチート能力を持った勇者は一撃必殺のチートスキルをもらうことが多い
メタ能力としてはかなり有能な能力である。
「自分のスキルを確認した事だし。敵さんの情報について教えてくれよ。」
「了解した。こちらに来てくれ」
その晩、一騎と帝国の王 エイリア=バルドは今後の戦略、敵の情報を共有した。