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『ーーーーー異界より我が国に力を!』
白い礼服を纏った男が最後の詠唱を終えると周囲は光に満ちた
「ここは?」
「は?どこだよ」
「あれ?さっきまで私達教室にいたよね?」
「何がどうなってるの?」
「・・・」
するとそこには同じような服を纏った5人組の男女が立っていた
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『我が国は勝たねばならん。他国より先に 他国より強者を呼び出さねばならん。
私の望みを聞き届けろ!私の血を持ってここに勇者を召喚する!』
ある国の王が自分の血を召喚陣に垂らす
「人使いが荒いな…"また"呼ばれたのか」
そこには美しい一刀の剣を持った男が笑っていた
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『チッ!キングスレイでは役者不足だったか。なら僕の国民を生贄に勇者を召喚するか…国民の魂を吸え!我が国に栄光を!』
王宮のテラスから国を見下ろしその王は叫ぶ
「我を呼んだのは貴様か?」
その日とある共和国の国民の10分の1が不自然な死を遂げた
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「いやー参ったわね…。いくら勇者は1度しか呼べないからって国民を犠牲にするとは思わなかったわ。
まあ、この戦争をけしかけた私が悪いんだけどさ… 国民あっての国って理解してるのかな?頭のネジ飛んでるとしか思えないわね。 これで役者は再び揃ったわけだけども。彼等はどうするのかしらね」
ニヤケながらその女は呟いた。
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「お、おい!ここはどこなんだよ!俺達は学校の教室にいたんだぞ!」
男女等を代表して1人が白い礼服の男に叫ぶ
「こちらの勝手な召喚で呼び出してしまい申し訳ありません。あなた方は私達ドラン王国を救う勇者として世界に選ばれてしまったのです」
「は?何言ってんだ?」
「そうよ!召喚?勇者?訳わかんない!今すぐ日本に返して!」
「申し訳ないのですが召喚と言うのはあなた方の世界からこちらに呼び出せても目的が達成されるまでその逆はできないのです…」
「えっ…?てことは…」
「大変申し訳ありません… あなた方には他国に召喚された勇者を殺していただきたいのです。」
「・・・どこのラノベだよ!まあ勇者として召喚されたならチート能力が付与されてるってことなんだよな?」
「ええ。あなた方には神からの特別なスキルが何種類か付与されているはずです。」
「スキルがどうのこうじゃないだろ!殺し合い?それを僕達が受け入れるとでも?」
「ですが、他国の勇者は既に召喚されてしまっています。他の勇者もあなた方同様元の世界に帰るためにあなた方を殺しに来るでしょう。」
「ッ!」
「嘘…こんなの嘘よ…」
「やだよぉ…家に帰りたいよぉ…」
「殺されるなら殺せ…と?」
「ええ。シュウ様の言うとうりでございます。」
不知火裕哉
二宮航
日向彩
大槻葵
この4人は絶句した
シュウと呼ばれた紅月習は予想が当たり苦虫を噛み潰したような表情だった。
お久しぶりです。
ネタは思い浮かぶのですがイマイチ文章に出来ず…