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は????
「み、美緒?何言ってんだお前??」
「何って私の願望をついに叶える時が来たんだよ!おにぃ!いやー昔から考えてたんだよねぇ…あの能力とあの能力を同時に使えたら、とか」
「いやいやいやいや、いくら何でも一つ叶えてもえるからってチート度合いが違いすぎるだろ…… ガブリエルさん、大丈夫なんですか?」
流石にこれは叶えられないだろうとガブリエルの方を向いたが…
「お、おそらく大丈夫です…ぜ、前例がないだけでできないと決めつけるのはよくないですしね…。」
完全に動揺してた
こりゃ厳しそうだな
「美緒、ガブリエルさんも強がってはいるが流石に厳しいんじゃないか?」
「確認したら女神様は大丈夫って最初に言ってたのおにぃも聞いてたよね?どんな無理難題でも大丈夫って言ってたよ!」
あーダメだ頭の中で会話をかなり脚色しちゃってるよこの子……
「み、美緒さん、その何と言いますか…第二候補などは……」
「ない!無理!断固拒否!だが断る!」
美緒はもう自分で決定済みだったようだ…
ガブリエルさんはあたふたして何やらブツブツ言っていたが落ち着きを取り戻していた。
「お待たせしました。今上司に確認して大丈夫との事でした、ですが、美緒さんの能力は美緒さんが知っている二次元のキャラクターの能力の限りとします。 勝手に作り出した能力は適応外でよろしいですね?というよりそこまで譲歩していただかないと厳しいです……私の立場が……」
最後っ!最後本音漏れてるから!!
「それなら大丈夫 OKOK!」
「ありがとうございます…。 ではそれぞれ能力を差し上げますね」
〜〜〜〜〜〜
何を言っているのか聞き取れなかったが能力譲渡の詠唱だろう
2.3分してようやく詠唱が終わり俺と美緒にそれぞれ能力が受け渡った
「では、衛さんから魔法の才ですね、それだけではパッとしなかったのでスキル:無詠唱魔法を譲渡しましたこれで今後覚える魔法は無詠唱で使えますよ」
あくまでも魔法の"才"なので魔法はまだ使えない、か……でも無詠唱魔法か、かなり使い勝手がよさそうだな。
「美緒さんは…」
「おにぃ!見てこの剣!エクスカリバ◯だよ!エクスカリ◯ー」
美緒の手には俺らがハマってるとあるアニメのキャラクターが持ってる武器が握られてた
「ビーム出るかなビーム!
約束された勝利の………」
「ストーップ!だめだめ!!こんなところでやったら被害が分からなくなるから!!!」
「おにぃ、そんな小さい事気にしてるから彼女出来ずに人生終わったんだよ 多少は大目に見てよねー」
痛いところを突いてくる…
「み、美緒さん、すみません衛さんの言うとうりです…。ここでそれをやられると私もそうですし、貴方達も異空間に飲み込まれてしまいます…
なので転生後にやっていただけませんか?」
「あ、そうなんですねー分かりました… 来世でぶっ飛ばします」
「わかっていただけたようで何よりです。では、お二人共来世では、長生きしてくださいね」
スッーっとガブリエルさんが遠くに行ったように感じた 立ち眩みに似た感じの感覚で平衡感覚も失った
真っ白だった空間が 真っ黒に染まっていき、何も見えなくなった