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しるし2(詩集)

ブルーベリーベーグルを咥えて

作者: さゆみ

モーニングショーは観られなかった

雨が行く手を阻んだから

あなたに会えない

ぜんぶ雨のせいにする

あの広いスクリーンに投射したいけど

大き過ぎて余白でいっぱい


人波が動かない

かたくておもくて押しても押しても

優しくない

引いてみたらいい

そんなスペックない

改札からホームまでびっしり

いつもは空いてるカフェは満杯


剥がれかかった鱗たち

舞い上がれ

拙い魚でいい

己の(くう)を目指せ

自らが傷つかなければ

感じない痛み

うたは泳がない

あなたに会えない


久しぶりの青空に喉を潤せなかった

寝坊したけど遅刻は免れたよ

好きかも嫌いかもふつうかも

ぜんぶ秋のせいにする

喉を潤すならもう少し

汗をかくべきだ


沸き立つ雲の上で

ぴかりと光るのは

飛び魚の跳ね

水色に交わったのは

雲を絡めた羽根


空は無限大だーーーー


ブルーベリーベーグルを咥えて

遠吠えする




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― 新着の感想 ―
[良い点] 素晴らしいですね。豊富な語彙。勉強します。
2019/10/28 04:34 退会済み
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